立ち寄り温泉巡りでダイエットは可能か?

鳥取の呑み屋街のすぐそばにある温泉へ

温泉とサウナでしっかりと汗を流し、入試の疲れを癒したところで、昼食を食べに鳥取の中心市街地へ。以前、素ラーメンの記事で紹介した「武蔵屋食堂」で「トンカツ丼」を食べる。

運転している最中に気づいたのは、お腹が空いていることもさることながら、温泉に入ることでかなり体力を奪われているということである。何となく、すぐ、次の温泉に行くと、反対に疲れてしまいそうだったので、のんびりと食事をしたかったのだ。

武蔵屋食堂で、少しのんびりと食事をとった後、近くにある「池本喜巳小さな写真美術館」に立ち寄る。ここも以前から行ってみたかった場所だ。本当は、ここでも色々と面白い体験をしたのだが、ここについては、また別の機会に詳しく書きたい。

で向かったのが、美術館から徒歩数分の場所にある「日乃丸温泉」である。風情は、完全に銭湯といった感じだが、これも由緒正しい温泉である。


鳥取随一の呑み屋街から徒歩1分の「日乃丸温泉」。

この辺りは、鳥取駅から徒歩5分ほどの、まさに中心市街地なのだが、同時に「鳥取温泉」という温泉街でもあるのだ。さすがに市街地なので、道ゆく人が浴衣で歩いているなんてことはないが、多くの宿泊施設に温泉が引かれている。

銭湯のお湯も「温泉」ということで、銭湯価格で温泉が楽しめるお得な場所ということでもある。ちなみに、この近くには「元湯温泉」という銭湯もあるが、こちらの駐車場も車で一杯であった。

「日乃丸温泉」は大人400円。先ほども述べたように、佇まいは完全に銭湯である。入ってくる人も、多くは地元の人のようだ。ただ、私が入ろうとした時には、旅行者と思しき女性数人が入ろうか入るまいか迷っているような感じで話し込んでいた。

脱衣所も大きく、最初に行った吉岡温泉館よりは浴槽も広いが、全体的にはコンパクトな感じの施設である。何となく、学生時代によく行っていた銭湯(私の大学時代の下宿はまだ風呂無しでした)を思い出させる雰囲気があり、湯船に入りながら懐かしい気持ちになる。

今日は街歩きもしっかりしたので、それだけでもダイエット効果がありそうだ。そもそも温泉に入って気持ちいいと感じるぐらい体を動かしていれば、ダイエットする必要もなかったのかもしれない。


最終日は少し遠出をして…

最終日(って勝手に自分で決めただけだが)は、少し遠出をすることにした。まず1軒目は、倉吉の関金温泉にある「せきがね湯命館」を目指す。


関金温泉ってもう少し山奥にあるイメージだったけど、意外と近い。

倉吉駅から車で30分弱。これまでの経験で薄々気がついていたけど、やはりここも駐車場は一杯である。週末ということはあるかもしれないが、立ち寄り温泉施設というのは、予想以上にどこも流行っているようだ。

いわゆるスーパー銭湯のようなものが流行っているというのは、随分前から報道などで知ってはいたが、地元の立ち寄り温泉施設が、これだけ盛況だということは、全くもって知らなかった。

料金は大人800円。公式サイトにある割引券を見せると100円引きになる(スマホで画面を見せればOK)。こちらの施設も露天風呂、サウナがついている。大浴場は岩風呂のようになっており、多くのお客さんが思い思いに時間を過ごしている(完全に寝ているおじさんも何人かいた)。露天風呂は開放感があり、ゆったりと寛げる感じだ。

700円という値段は全然高くないのだが、もっと安い施設があったこともあり、なるべく長くいて元を取ろうという気持ちが働いてしまう。1時間ほどじっくり入って、しっかり汗を流した。


最後にもうひとっ風呂浴びて帰ろう!

実は最初から、計画として一日に二ヶ所ずつ回ろうというのは、何となく決めていた。しかしそれは、スケジュールと予算的な観点から導き出された計画であった。

実際に温泉を回ってみると、先にも述べたように、思った以上に体力を使っていることがわかる。特にサウナには、体力を奪われるようだ。一日二ヶ所の計画で本当に良かった。三ヶ所以上回っていたら、途中で倒れていたかもしれない。

という訳で、あと一ヶ所は回っておきたい。スケジュール的にどこに行こうか迷ったのだが、結局、倉吉からの帰り道にある鹿野温泉の立ち寄り温泉施設「ホットピア鹿野」を目指すことにした。


ひどい雨の中、どうにか到着。

こちらに向かっている途中、急に雨が激しくなりヒヤヒヤしながら到着。こんな天気にも関わらず、やっぱりというか何というか、こちらも駐車場は満員。辛うじて空いていた一ヶ所に車を止めて施設の中へ。

こちらの施設は、入浴料が大人430円。なぜかくじ引きがあり、当りが出ると入浴券をプレゼントということだったが、残念ながらハズレ。でもそんなこと気にならないぐらい、こちらも安い。

大きさとしては、「ぽかぽか温泉」や「せきがね湯命館」よりは少し小さめだが、「みさき屋」よりは少し大きめというところか。サウナだけでなく、小さいながらも露天風呂もある。

雨の中運転して、程よく疲れていたので、温泉は丁度良い癒しである。心なしか温泉に入り続けていることで、汗が出やすくなっている感じもする。あと、自分の顔を触るとお肌がツヤツヤだ。やっぱり温泉って肌にも効果があるんだということを感じつつ、家路に着いた。


まとめと結果

☆一番驚いたのは、どの施設もびっくりするほど盛況だったということ。新しい施設だけでなく、古い施設や地元の銭湯といった場所も、多くの人が利用していた。

☆よく考えると、安いところで200円、高くても700円ぐらいで、しかも温泉をしっかり楽しむことができる訳で、レジャーとして考えても、立ち寄り温泉は随分お得なのかもしれない。

☆あと、以前から鳥取の人は自分たちのお気に入りの場所を県外の人には隠しているのではないかという疑惑をもっていたのだが、今回の立ち寄り温泉巡りで、その疑惑がますます深まった。(別に隠している訳ではなくて私が知らなかっただけなのだが…)

☆肝心のダイエットだが、結果は以下の通り1.8㎏減3日間で行ったということを考慮すれば、十分成功と言えるだろう。でも、これだけ活動的な週末を過ごせば、温泉関係なく痩せるような気もするが…


効果には個人差があることをお断りしておきます。

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 © 小笠原 拓 2015