偶然訪れた福山市が意外と鳥取県だった件(小笠原拓)

最後にえらいところに連れて行かれる

共通点⑧ 民芸の店があった

実は図書館の周辺では、こんな店も見つかった。


民芸の店「いずみ苑」


ディスプレイの様子、いかにも民芸という感じ(スミマセン、指が写り込んでいます)

吉田璋也氏を中心とした鳥取の民芸運動は全国的にも有名なのだが、福山市でも何かそういう運動があったのかな・・・と思いつつ、入ってみた。


で、これを買った(歳をとると身だしなみが気になります)

店の人に聞いてみると、別に「由緒正しい」といったものではなく、お父様が退職後に趣味が高じて始めた店だという。とはいえ、今の店主の方ももう20年以上やっているということなので、かなり歴史のある店ではあった。(快く店の写真を撮らせてくれた店主の方、ありがとうございました。)

共通点⑨ 雛人形にまつわるイベントがある。

この辺りで終わってもいいかなと思いつつ、駅周辺を歩いていると「鞆・町並ひな祭」というイベントのポスターが目についた。「崖の上のポニョ」の舞台のモデルとなったことでも知られる鞆の浦という街で、たくさんの店舗等が雛人形を飾るというイベントだそうだ。

  
ポスターはこんな感じ

そういえば、鳥取にも用瀬町で「もちがせ流しびな」という行事があったことを思い出す。これも立派な共通点と言えるだろう。ポスターの写真もあるし、それでオチということにするかとも思ったが、せっかくなのでバスで30分かけて現地に行った。


由緒正しい感じの雛人形(写真が下手で申し訳ない)


こういう可愛らしいものもあった(明治期のままごと道具)

正直、雨も降ってきたし、閑散としたイベントだったらどうしようと不安半分で行ったのだが、様々な家や商店の軒先で展示されている雛人形はとても趣があるもので、遠くまで見に来た甲斐があった。それ以外にも、ちょっといい感じの喫茶店など、時間があればゆっくり過ごしたいなと感じさせる場所もたくさんあった。 

共通点⑩ 山中鹿之介ゆかりの地

雛人形の写真も撮れたし、そろそろ帰るか〜と思ってバスの時刻表などを見ていると、ふと街の地図に気になる言葉が…


山中鹿助(鹿之助ともいう)の首塚!!(「手づくり鞆の浦イラストマップ」より)

確か山中鹿之介(有名な戦国武将)の墓は、鳥取の鹿野町にあったんではなかったかな・・・と曖昧な記憶に思いを辿らせつつ地図にあった場所を探すと・・・


あった!!(右の石碑に注目)      

調べてみると、鹿之助の墓所とされる場所は、中国地方を中心に10カ所以上あるらしい(詳しくは→コチラ)。だから、福山と鳥取の両方に鹿之助の墓所があっても別に驚くべきことではないのだが、以外とちゃんとした共通点に到達してしまった。これ以上続けると、どこに連れて行かれるか分からなくなりそうなので、無駄な抵抗はせず、おとなしく鳥取に戻ることにした。


あとがき

☆はじめは「それは無理あるやろ!」的な共通点を並べて、笑いを取ろうという魂胆だったのだが、最後には意外に もちゃんとした共通点に辿り着いてしまって、逆に少し困惑した。

☆メモは2ページほどだったので簡単に記事にできるかと思っていたのだが、実際に記事にしてみると、えらいこと長いものになってしまったので、更に少し戸惑った。

☆実は、昼食を食べる喫茶店を探しながら、「スタバがない」というオチにならないかなと密かな期待をしたのだが、調べてみると福山市にはもうスタバが2軒もあった…

☆「どこかに鳥取はないかな〜」という目で周囲を見回しすぎて、鳥取と全然関係ないものまで鳥取に見えてきてしまった。ちょっと病気なんではないだろうか?


これも鳥取か!?(笑)


《前へ 1 2 

 

 © 小笠原 拓 2015