偶然訪れた福山市が意外と鳥取県だった件(小笠原拓)
投稿日:2015年5月8日  

発端

3月初旬、ある研究会に参加するため広島県の福山市を訪れた。(真面目な研究もしています。)で、研究会を終えた次の日、真っ直ぐ鳥取へ帰っても良かったのだが、少し時間的に余裕があったので、図書館に寄って資料調査でもしようか(ほら真面目でしょ)と思いつつ、福山周辺を散策していた。すると、意外にも全然関係のない福山市がだんだん鳥取県に見えてきたので、その鳥取具合をご紹介したいと思う。


なぜ福山市=鳥取県なのか?

共通点① 人口規模がかなり近い

最初に「福山市と鳥取県が似ているのではないか」と考えたきっかけは、双方の人口が意外と近いのではということに気がついたからだ。研究会で同席した先生たちと話していて、福山市の人口の話になり「だいたい50万人…」という言葉が出たのだ。「えっ・・・、確か鳥取県って50万人台だったのでは?」と思い、改めて調べてみる。

福山市48万人、鳥取県・約58万人

まあ、ギリギリ、県であることの面目を保ったという感じの差であった。とはいえ、鳥取県の人口が減少気味であることを考えると、大ざっぱに見れば、似たような規模と言えるかもしれない。という訳で、他にも共通点がないかと調べてみることにした。

共通点② 城下町である

そこで、すぐに見つかったのは、福山市が城下町ということだ。まあ、県の中にはたいてい一つぐらいは城下町があるので、鳥取県に城下町があるのは当然なのだが、福山市の中にあるというのは珍しいということで大目に見て欲しい。


で、福山城を見に行った(自撮りした写真は、自分の顔があんまりな感じだったので自粛)

鳥取市も鹿野町も城下町で、城跡や石垣は残っているが、城は残っていない。一方、福山市は城が建っている。城が残ってっている分、福山市の勝ちという感じだが、この城は後に建て直したものなので、引き分けということにしておこう(鳥取を贔屓しています)。

共通点③ 所在地を間違えられがち?

その後、何となく考えたのは、福山市の所在地に対する印象である。実は、福山市は広島県第2の都市なのだが、あまり広島っぽいイメージがない。というのも、岡山からは新幹線で10分ほど。まあ、かといって岡山というイメージが強い訳でもないのだが。とはいえ、この感じって、あの「鳥取島根問題」と似てないだろうか?


実際、ちょいちょい岡山が混じってくる(トマト銀行の掲示板。サンフレッチェの立場は…?)


駅の土産物売り場には、当然のように「きびだんご」

共通点④ 廃藩置県のあたりで色々あった

それで、図書館に行って調べてみると、驚きの新事実(もちろん私にとって)を発見!何と、福山市はもともと「福山県」だったのだ!!


なかなかの紆余曲折があったことがわかる。(撮影協力:福山市立図書館)

実は、鳥取県民には周知の事実かもしれないが、鳥取県は一時、島根県に併合されている。(詳しくは→コチラ)。だから、その当時のことを考えると「鳥取島根問題」も中々デリケートな問題なのである。「福山岡山問題」(今、僕が勝手に作りました)も、同様のデリケートな問題を抱えているのかもしれない。(スミマセン、ちょっと大袈裟に言い過ぎました(笑))


図書館周辺でさらに鳥取県度がUP!?

共通点⑤ 図書館が立派

で、先ほどの新事実を教えてくれたのは、福山市立図書館だったのだが、これがえらいこと立派だった。


1階と2階は全面ガラス張り 周囲を堀で囲まれた建物

鳥取県立図書館はかなり立派な建物で、全国的にも評価が高いと聞いているのだが、ビジュアルだけでみると福山市立図書館もなかなかである。まあ、これも共通点としてよいのではないだろうか。(基準が適当で申し訳ない。)

共通点⑥ ゆるキャラが律儀

図書館を出ると、大きな芝生の公園が広がっており、一体のゆるキャラ像が建っていた。


バラの妖精ローラ

前々から、トリピーはちょっとゆるキャラにしては律儀すぎる(きちんとしすぎている)のではないかというのが僕の持論なのだが、(だから、「ちいきりん」を一人で推している。「ちいきりん」については→コチラをクリック)ローラもトリピー負けず劣らずの律儀さを発揮している。


分かり易すぎる福山アピール

自分がどこのゆるキャラかを、こんなに目立つように書かなくてもと個人的には思うのだが、きっとトリピーと同じぐらいきちんとした性格なんだと思う。

共通点⑦ 漫画家推しだ!

さらに図書館では、こんなチラシも見つけた。

   
漫画「メジャー」の原作者・満田拓也氏は福山市出身

鳥取県が水木しげる氏・青山剛昌氏・谷口ジロー氏等を輩出し、「まんが王国」として全国にアピールしているのはよく知られるところだが、福山市にもちゃんと有名漫画家がいたのだ。油断がならないぞ福山市!(と、今や完全にライバル視!?)


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 © 小笠原 拓 2015