何を燻製にしたら美味しいのか?(小笠原拓)
公開日:2017年7月14日


燻製にされるべく集められた「鳥取っぽい」食材たち

燻製って美味しいですよね

最近、時々スーパーなどで売っている、「燻製ナッツ」というのをご存知だろうか?その名の通り、普通のナッツを燻製したものなのだが、一度食べて、余りの美味しさに一気に燻製の魅力にハマってしまった。


つい、こんなものまで買ってしまう。ダメな大人でスミマセン…

その結果、勢い余って、思わず上の写真のような家庭用燻製器まで購入してしまった。元々は性格的に、こういった衝動買いはあまりしないタイプだったはずだが、最近は「記事にすれば元が取れる」(別に対価が発生する訳ではないけど気分的に)と思うことが多い気がする。

こうなったら、もう記事にするしかない。という訳で、個人的に「鳥取らしさ」を感じさせる食材を選んで色々と燻製にしてみたので、その結果について、独断と偏見に基づくランキング形式でご報告したい。


苦味が美味い「干しホタルイカ」

では早速、第5位から発表しよう。見事ランクインしたのは、干しホタルイカ。最近、お土産売り場で見つけて、あまりの美味さについリピーターになってしまっている商品である。


別に燻製にしなくても美味しい、最近のお気に入りのおつまみ。 

もし、お酒が好きなお父さんがいる県外の学生であれば、お土産に買って帰れば確実に喜ばれる一品だと思う。このままでも十分に美味しい干しホタルイカなのだが、あえてこれを燻製にしてみた結果…

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右が燻製前、左が燻製後。

ちょっと焦げたようなヴィジュアルになってしまったが、これは調理時間の問題もあるのかもしれない。(ちなみに今回はどの食材も約10分ほど燻し、その後、10分ほど蒸らしを行なっている。)

しかし食べてみると、燻製前にはなかった苦味が味に深みを感じさせ、意外なほどの大成功であった。コーヒーをブラックで飲むことに抵抗がない人であれば、かなり好きになる味のような気がする。ぜひ、一度試してみてほしい。


確実に美味しい練り物系たち

続いて第4位を発表しよう。鳥取県民にとってはおなじみの、あの食材である。

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とうふちくわ‼︎右が燻製前、左が燻製後。

鳥取土産ということであれば、この「とうふちくわ」も定番中の定番である。どんな料理にでもあうとうふちくわは、燻製にしても確実に美味しい食材であった。写真を見ても分かるように、ヴィジュアル的にも燻製らしい色がついて美味しそうである。

実際に、味も美味しい。イメージとしてはスモークチーズのような感じである。とうふちくわについては、これまでにも何度か燻製を試しているが、ほとんど失敗することがない。燻製初心者にもお勧めの食材である。

続けて第3位も発表してしまおう。こちらも練り物系である。


もちろん、本物のカニではない。

以前、「非海鮮丼」を作った時にもお世話になった「ほぼカニ」というカニカマである。とうふちくわが美味しいなら、練り物系は間違いないだろうと踏んで、燻製にしてみたのだ。

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溢れ出るビーフジャーキーっぽさ…

燻製にした時のヴィジュアルの変化も燻製の醍醐味の一つであるが、これを作った時には、余りの変化にちょっとビックリしてしまった。なんというか、カニっぽさがほとんどなく、肉っぽいというかビーフジャーキーっぽい感じが一気に溢れ出てきた感じである。

味もちょっと肉っぽいというか、水分が抜けて味が濃くなったという感じで、相当いける味になった。「確実な美味しさ」という点ではとうふちくわと同率であるが、ヴィジュアル的な変化の意外性という点を評価して、こちらを第3位としたい。

惜しむらくは、これが本物のカニではなかったということだ。冬場、カニの季節になったら、また改めてカニの燻製にもトライしてみたい。

(個人的に盛り上がってきたのですが、何となく記事が長くなりそうな気配が出てきたので、2位と1位及び番外編の発表は、次のページで発表します。皆さん、ついてきてくださいね。)


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