教育は「未来への営為」

久しぶりだから、という訳ではないが、ちょっと真面目なことを書こうと思う。

私が担当している授業の多くは、小中高の教師を目指す学生に、「どうやって授業を行うか」について教えるものである。その授業の中で、学生たちに、よくこんなことを話す。

「ここで話していることが、そのまま現場で通用するとは限らないよ。だって、君たちが教えるのは、あくまで未来の子どもたちだからね。」

子どもは常に変化し、社会も常に変化する。教育内容や方法が現状のままであって良いはずはなく、常に変わり続けることが前提としてある。近年指摘される様々な教育問題や「新しい」教育手法について教えておいたからといって、学生たちが教師になれば、また別の教育問題や教育手法に直面するのである。

よって私の授業で話していることも、「現時点での」「暫定的な」ものに過ぎない。むしろ、そのことを理解した上で、学生たちが未来に向けてできることを、自分で考えることができるような授業を心掛けている。

このエントリー、実はある方々?に向けて書いてるんですが、多分、届かないんだろうな〜。


 © 小笠原 拓 2015