はじめに
日曜日の午後、月曜日と火曜日の授業の準備をほぼ終えていた私は、不安を抱えていた。
「記事のネタがない…。」
週末に特に予定もなかったし(土曜日に研究会にいったが、特に記事にできるようなことはなかった。)、もう昼過ぎで外に出かける気も起きなかった。かといって、家の中でできるような、工作ネタも思いつかない。
困り果てている時、ふと、「こんな暑い日は滝でも見てリフレッシュしたいな…」と頭に浮かんだ。どうせなら、早朝にでかけて滝を見るというのはどうだろうか。以前も早朝にいろんなところに行くというのを、エクストリーム出勤といって記事にしたし、これならイケるかもしれない。
早起き習慣がついているので…
すでにこのサイトをご覧の方は、以前の記事などでもご存じかもしれないが、私はこの春ごろから異様な早起きになってしまっている。という訳で、月曜日の朝も5時前には起きていた(もっと早く目は覚めていたかもしれない。)

出発前に時間を確認する。
早速支度をして、5時半頃に車に乗り込み、コンビニで朝ご飯を買って、目的地である雨滝に向かって出発する。カーナビによれば、30~40分ぐらいで着く予定となっている。これなら、滝を見てゆっくり朝ごはんを食べて、大学に向かっても8時過ぎには出勤できるかもしれない。

6時18分には到着予定。余裕である。
運転席の向こうには、青空と飛行機雲が見えた。空を斜めに横切っている雲の様子がきれいで、思わず車を止めて写真を撮ってしまった。この時点では、楽しく滝を見て帰れることを確信していた。

美しい飛行機雲
いきなりですがここで事件です!
早朝の空いた道のドライブである。対向車などもほとんどこず、快調に目的地まで進むことが出来た。雨滝周辺は、少し山道になったが、それは行く前から織り込み済みである。(既に数度、雨滝には訪れたことがある。)ほぼ、予定時間通りに雨滝に到着したのだが、そこで「アッ」と声を挙げることになる。

立ち入ち禁止⛔
どこかに行くときにはよく調べていくべきである。とはいえ、滝が立ち入り禁止になるなんて、全然予想もしなかった。このまま記事にするか?それでは、あまりにも短い記事になってしまう。何とか挽回する手はないだろうか?
もう一つの滝に行ってみるが…

近くに滝がある‼
困り果ててGoogle先生に聞いてみると、数キロ離れたところに南滝という滝があるという。確かに雨滝に比べればマイナーだが、滝には変わりはない。距離的にも数キロであるし、行ってみることにした。(ちなみに現在地の近くに筥滝というもう一つの滝があることに気づいた人もいるかもしれないが、ここに行くには、大周りをして30分程度かかるとGoogle先生に言われたので、この時点では諦めた。)
南滝に行くには、かなり深い山道を通らなければならなかったが、こうなっては仕方がない。慎重にも慎重を期して、歩くようなスピードで山道を進んでいく。そうこうしていくと「いわみ町立いこいの里」という看板が見えた。Google先生もここが目的地だという。えっ、そうなの。
車を駐車場において周囲を確認すると、滝への入り口のような場所を見つけた。そこでまたも、愕然とすることになる。

本日二度目のショック…
さらに改めてGoogle先生に聞いてみると…

臨時休業!
どうせなら、さっき教えておいてくれよ。Google先生に思わずツッコみたくなるが、ちゃんと確認をしていなかった自分が悪いと言えば、その通りである。とはいえ、ここで怯むわけにはいかない。こっちはもう、滝を見るモードに入ってしまっている。ここから40分ぐらいかかるかもしれないが、もうひとつの滝、筥滝へ行ってみることにした。
最後の試練…
こうなったらヤケクソである。意地でも滝を見てやると、山奥の道を覚悟して筥滝にチャレンジすることにした。(今度はGoogle先生に営業中であることも確認した。)今度こそ、滝に出会えるぞと勢い込んで車を走らせたが、行けども行けども山道で、しかも片側は崖であった。
ここで正直に言っておくと、筆者は運転が苦手である。普通の道でも結構、苦労するのに、こんな山道では、ほとんど止まっているかのようなスピードで進むのも怖いぐらいである。とはいえ、結構進んでしまったので、戻るわけにもいかない。Google先生を信じて進むしかない。
一応、30分程度で着くと考えていたが、かなりゆっくり進んだので、実際には倍以上かかっていたかもしれない。(少なくとも精神的には想定の3倍以上の負荷がかかっていた。)そうこうしていると、ここが目的地だと突然Google先生が言い出した。

えっ、ここ?
あまりの衝撃に写真を撮り忘れてしまったのが申し訳ないが、普通に道の途中である。Google先生をよく見ると、この先は歩いて行くということになっているが、滝の方向に向かうとそれは崖である。崖を降りた先に滝があるというのだろうか?
ハッキリ言ってよく分からない。ただ、間違いなく言えることは、ここからはどうしたって滝は見えないということである。道の途中に車を停車させておくのも怖いので(実際、対向車線をトラックが通ってちょっと怖かった)、結局Uターンして、道を戻ることにした。
おわりに
結局、大学には9時半に出勤した。早朝を有効に使おうと思って、滝へのドライブに踏み切ったが、全く何も見ることが出来ず終わってしまった。あまりにも無駄な時間を過ごしてしまって、自分でも呆れてしまうぐらいである。
ただ、いま10時半過ぎになるが、大学に到着して1時間ほどでこの記事を書くことが出来たので、なんだかんだで、結果オーライなのかもしれない。実際に滝を見た話よりも、笑える記事になっていたら幸いである。
とはいえ、やっぱり滝が見たかった(泣)可哀そうだなと思った方は、左上にあるXのボタンをクリックして、是非、この記事を拡散してほしい。
