大阪の「鳥取」を歩く(小笠原拓)
投稿日:2015年7月1日

前から気になっていた

以前から気になっていたのだが、全国には鳥取県以外にも「鳥取」という呼ばれる地域があるらしい。というのも、Webで乗換情報を調べるときに、必ず、こんな感じになるからである。

 
見慣れない「鳥取」が二つも…

色々調べてみると、「鳥取ノ荘駅」も「和泉鳥取駅」も大阪府の阪南市にあり、偶然にも私の実家からは車で一時間ほどのところにある。せっかくなので、実家に戻った際に、少し時間を見つけて行ってみることにした。

※本日は門脇君による記事をUPする予定でしたが、編集の都合により別の記事をUPしてます。ファンの皆様(?)、ご了承ください。m(._.)m


まずは「和泉鳥取駅」から

まずは車で「和泉鳥取駅」へ。実家の慣れない車で慣れない道を走ったので、ちょっと疲れたが、何とか目的地に到着。確かにそこは、大阪にある「鳥取」だった。

 
まだ「和泉」がついている分、辛うじて大阪感がある

 
関西空港のすぐそばある「鳥取」。本当にそうだったらいいのに…

個人的に海外に行くことが多いので、本当に鳥取が関西空港のそばにあればとつくづく思うが、残念ながらここは大阪である。でも、はっきりと「鳥取」と名乗っているのは事実。それ以外にも周囲にあちこち「鳥取」を見つけることができた。


もちろん鳥取県内で撮ったのではない。阪南市(町)という表示に注目!!


大阪府立和泉鳥取高校!! 入試説明会とか行った方がいいのかな・・・

昨今は入試状況についても各方面から色々と問われることが多くなってきた。今後は同じ「鳥取」のよしみで仲良くさせて頂いた方がいいのかもしれない。


由緒正しい鳥取神社

ここまで来ると、地理的な感覚なんかもだんだん変な感じになってくる。鳥取県民にとっては案内だか不案内だかわからない道路標識を頼りに道を進む。


地理感覚を完全に狂わせる交通表示。なぜそこに「鳥取」?

で、辿りついたのがココだ!!

 
鳥取神社!!(鳥取戎(えびす)も兼ねているということだろうか?)


小さいが堂々とした構えの「鳥取」神社


何度も言うが、ここは鳥取県内ではなく大阪である。

 


中は意外とこじんまりした感じ。向かって左が鳥取戎で右が鳥取神社ということのようだ。


ホントに私が行ってきたという証拠に一枚!

どう考えても、鳥取にない方がおかしいという風な気にすらなってくる。

ただ、鳥取県の語源である「鳥取部」という人々のルーツは大阪にあるそうなので、ここにこんな神社があるのも不思議ではないのかもしれない。(この辺りの事情に詳しい人がいれば教えて下さい。)


もうここは鳥取でいいのではないか?

冒頭の乗換案内情報に出てきたもう一つの駅である「鳥取ノ荘駅」にも行ってみた。 


もう「和泉」すらつかない。

「和泉鳥取駅」や「泉鳥取高校」の「いずみ」は(関西に住む人にとっては説明するまでもないだろうが)、大阪の泉南地区のことを指す地名であり(車のナンバープレートでピンと来る人もいるだろう)、辛うじて大阪であることが分かるのかもしれない。

しかし、「鳥取ノ荘駅」はそれすらつかないので、ここが鳥取でないのが不自然なくらいになってくる。さらに・・・


阪南市立「鳥取」中学校!!

ちなみにではあるが、鳥取県内には「鳥取中学」という名前の中学はないはずである。高校も「鳥取西高校」や「鳥取東高校」はあるものの、「鳥取高校」はない。

ここまで堂々と「鳥取」を宣言されると、鳥取県民であるこちらの方が、少し気恥ずかしいほどである。もうここまできたら「ここは大阪ではなく鳥取だ!!」と言いきってしまってもいいのかもしれない。

 

まとめ~地名って不思議だ…~

以前から鳥取県内でも「福岡」(だったかな?)とか書かれた看板を見かけたりして、とても不思議な気分になったことを覚えている。他の地域にも「鳥取」にゆかりのある地名があったり、逆に鳥取県内に他の地域にゆかりのある地名があったりもするのだろう。

今回は十分には調べられなかったが、なぜそんな地名になったのかなんてことを追究すると、結構おもしろい事実に突き当たったりするかもしれない。とりあえず、気になる地名があったら、写真に撮って当サイトまで送ってくれるとありがたいです。


タイマーによる自分撮りにもだいぶ慣れた(今回のベストショット!)

 

 © 小笠原 拓 2015