何回も読む

好きな本は何回も読む。特に漫画にその傾向が強い。あれはいったい何を体験しようとしているのか、本人も実はあまりわかっていない。しかし最近もはまっている漫画を繰り返し読み続けている。

とはいえ、それはずっと続くという訳ではない。ある程度、時間が経てば徐々に読まなくなったり、別の本に移行したりすることもある。ただ、はまっている時期は、とにかく何度も読み続けてしまう。

よく考えると、これは、かなり昔から変わっていない。小学校の頃、親からもらった『あしたのジョー』を文字通り擦り切れるほど読み続けていた。あまりに読み続けたので、ほとんどのセリフを丸暗記ししてしまったのではないかという程である。

なぜそんなことをするのかはよく分からない。ただ、少なくとも「何回も読めそうな本」というのが、自分の本選びにおいてかなり重要な基準になっているのは間違いないと思う。


 © 小笠原 拓 2015