実は話かけられたい?

以前、学生同士でお互いの紹介記事を書かせる活動をさせたら、「初めて◯◯さんと話しました」と言われて驚いたことがある。ちなみにその授業の受講者は15名程度で、半年以上も同じようなメンバーで授業をしていたのに、である。

そんなこともあって、私の授業では、なるべく相互に話をさせる時間を取るように心がけている。そうすると、それまでほとんど交流がなかった学生たちが、意外にも楽しそうに話す。

どうも彼らは、学生同士で話す機会、中でも普段話していない人と話をする機会を求めているようなのだ。食堂や教室で一人本を読んでいるような学生も、実は話しかけてもらいたいと思っているのではないだろうか。

物は試しに、大学で一人で過ごしている人を見かけたら、知らない人でも、思い切って話しかけてみてはどうだろう。結構、楽しい時間が過ごせるかもしれない。但し、もし怒られても私に文句は言わないように。


 © 小笠原 拓 2015