あの「里見八犬伝」の聖地が倉吉市にあるぞ!(てらがき@ゆき) 
投稿日:2015年6月15日

あの文学作品を大河ドラマ化?!

ああ、なんということだ。私の知らない倉吉がまだまだある…。そう思ったわけは、鳥取市の隣にある倉吉市を生活の拠点とする友人から飛び出したこの発言だ。

「倉吉は『里見八犬伝』ゆかりの地として大河ドラマ化を目指してるんよ~!」

なんと、倉吉市はあの『南総里見八犬伝』を大河ドラマ化させようと活動しているらしい。確かに映画やTVドラマ放送はされたが・・・なぜ倉吉が?と疑問を持たずにはいられない

そこで、この個人的に意外すぎる案件を詳しく調べることに。さっそくググってみた。


発見!里見家と倉吉市の歴史的関係

検索すると、けっこうちゃんと活動してるようだ。市の特設ページもある。調べたことを簡単にまとめると、安房国(現在の千葉県南部)館山藩主の里見忠義が最期の地として過ごし、墓があるのが現在の倉吉市なのだそうだ。

そして、ここからが今回の重要なところ。

里見忠義の殉死した8人の家臣が「八賢士」と呼ばれていることから、『南総里見八犬伝』のモデルではないかという説があるとのこと。詳しくは調べてもらえるとありがたいです(^_^;)

 ……どうやら倉吉と「里見八犬伝」に歴史的な関係があるのは本当のようだ。ドラマ化を推進する実行委員会に所属していることからも、相当な本気度がうかがえる。

そして、私がこの熱意あふれる案件を無視できるはずがなかった。というわけで、さっそく友人の案内のもと、現地へ向かった。

 

いざ、聖地へ…!

当日は晴れて絶好の聖地巡り日和。車で友人のお迎えがきたので、さっそく連れて行ってもらった。

 
いかにも何か祀られていそうな雰囲気

里見忠義と八賢士たちが眠るのが、こちらの『大岳院(だいがくいん)』というお寺。店や住宅が並ぶ道を歩いていると、わりとさくっと着いた。(友人の案内あってこそですが。友達って大切です。)

門をくぐって振り返ると、いきなりお目見えしたのがこちらのお墓だ。 

 
「取材させてください…」と思いを込めて墓に手を合わせた

おぉ~なんかそれっぽい!周りの小さな墓石は八賢士たちのものだろうか?などとちょっと厳かな雰囲気に浸ってみると、すぐ横に案内板があるのに気づく。 

  
丁寧な解説も看板でバッチリである。

うんうんなるほど、歴史ファンにはたまらないエピソードだ(と個人的に思う)。最初の私の説明でよく分からなかった方はこちらもご参考にm(__)m


マニアにはたまらない?

他にも八犬伝っぽいものがないかな~と思い、寺院全体を見て回ることにした。 

   
とりあえず撮ってみた。見る人が見ればぐっとくるハズ?!

目に入るものを撮りまくっていたら、私にでもわかる「ザ・里見八犬伝」なものを発見!(ダジャレになってしまった…)八犬士それぞれを表す霊玉(数珠)の文字が彫られた石だ。

 
石に八つの文字が…これには私もぐっときた

「あ~これだ!これすごく八犬伝だ~!!」と心の中で感動を叫んでしまった私。見えづらくて申し訳ないが、「仁義礼智忠信孝悌」という順で彫ってある。里見八犬伝の聖地に来たという実感がやっとわいた瞬間だった。(だいぶかかったな)

あとはこんな可愛いらしい石像もありました。 

 
ちなみにちゃんと八体ありました。

「八犬士」ですからね!わんこたちが寺をひっそりと守っているようだ。かつての当主を守っていた時のように…。(いい話っぽくなった)

最後にいうのもなんですが、なぜ私がここまで「里見八犬伝」にテンションが上がっているのか…。みなさん気になりませんか?気になりますよね??(うっとうしいやつですね)

 大河ドラマ化計画もなかなかインパクトがあったのですが、まぁ私的にツボだったのは「里見八犬伝」をモチーフにした漫画作品とかを思い出しまして…。

友人とも好きな作品が共通していたので、今回はかなりのモチベーションで取材に行くことができましたね。個人的なのはこの辺にして、今回のまとめをお送りします。


まとめ

寺院の周りは静かでどこか日常世界と断絶された空間のようだった(寺社仏閣はだいたいそう感じるが)。私の知らない、そしておそらく多くの鳥取県民も知らない倉吉の魅力が発見できたと思う。

また、今回の調査(?)で鳥取(倉吉)の全国的に知られる文学・歴史エピソードのひとつを発見できたのは嬉しいことだ。そして個人的にもいろいろ収穫のある聖地探訪だった。詳しくはあえて言わないが。(読む人が読めば、バレている??)

結論としては、つまり、「聖地」で萌えるポイントは人それぞれなのだ…!?ということで。最後になりましたが、倉吉のアツい聖地を紹介・案内してくれた友人に深く感謝します。

しめくくりは、「わんこ八賢士」大集合写真で。 

 
わんこ好きにはたまらない!?(これも萌えポイントですな)

 

 © 小笠原 拓 2015