鳥取岬は本当にあるのか?(小笠原拓)
投稿日:2015年12月3日


一応、ココのはずなんですけどね…

「地名」が妙に気になる!!

以前、「大阪の鳥取」について書いた記事の評判が良かった(?個人の感想です)こともあって、何となく気になる地名をチェックするのが習慣になりつつある。

 
以前書いた記事より(左が阪南市立鳥取中学校、右が鳥取神社にある鳥取戎社)

で、最近、ある仕事の都合で愛媛を訪れることになったとき、愛媛県の島の一つに「鳥取岬」という名の岬があることを思い出した。こんなことでもないと、行くような場所でもないので、一泊分自腹(ここ重要!)で払って、愛媛からの帰りに寄ってみることにした。


とりあえず今治っぽいところに行ってから…

一日余計に今治(今回の仕事の場所は愛媛県の今治市でした)にいることになったので、それなりに今治っぽいところも散策しながら、目的地を目指すことにした。


今治の代表的観光スポット、タオル美術館のキリン。(なぜキリン推しなのかは不明)


実は、タオル美術館の本当の推しメンはこちらのトロール。(正式名はあえて避けています)


今治港の建物は巨大タンカーの形!(時間がないので外側だけ見学)


今治市が推しているB級グルメ「焼豚玉子丼」。素朴だけど美味しい(食べかけでスミマセン)

という感じで、まあまあ、今治を制覇したと思うので(本当かよ)ゆっくりと帰路につきつつ、目的の鳥取岬を目指すことにした。


鳥取岬、本当にあるのか…(ひょっとして幻?)

実は、鳥取岬についての情報はネット上にもほとんどなく、分かっているのは、愛媛県の大三島という島の最北端にある岬だということだけ。

とはいえ、最近のスマートフォンのカーナビは恐ろしく性能が良いので、とりあえず難しいことはgoogle君にお任せして、ナビに導かれるままに進むことに。で、目的に着いたはずだったのだが…


「鳥取岬」なんてどこにもないぞ…


拡大図がコチラ。(島の最北端にいることは間違いないのだが…)

鳥取岬という地名が書かれているものが周囲に何もないのだ!

ここまで来てないとはどういうことか…。ひょっとしてガセネタ?勘違い?それとも、あまりにも鳥取に対するこだわりが高じて、ネット上に幻を見てしまったのだろうか…


しかし、俺のgoogleは確かにココが鳥取岬だと言っている…

最近の検索エンジンは検索した人が「見たい結果」を見せるということらしいので、これも私の鳥取熱がそうさせているのかも…う〜ん、分からない。まあ、とりあえず写真だけ取っておこう。


google君が正しければ、あれが鳥取岬のはず…


鳥取岬らしきものをバックに一枚(違ってたら何の意味もない一枚だな)


近くにあった謎の椅子…

う〜ん、納得できるような、できないような…そんなモヤモヤとした気持ちが渦巻く。とは言え天気も悪いし、ここにいても、これ以上何も起こりそうにもない。とりあえず、高速の入り口まで戻ることにした。


最後の望みをかけて…

正直、あまり遅くなるのもマズイので、そのまま帰ろうかとも思ったが、どうにも中途半端な感じだったので、最後の望みをかけて、地元の人に話を聞いてみようと考えた。

とはいえ、高速が通っているというものの、小さな島である。ここまでくる間も、人影らしい人影をほとんど見なかったぐらいだ。どうしたものか考えあぐねつつ運転していると…


発見!上浦町多々羅スポーツ公園(おぉ、人もたくさんいるではないか!!)

鳥取岬に向かっている最中には気がつかなかったが、島の人々が集まるスポーツ施設のようだ。早速、施設の中にある受付の方に、「鳥取岬っていうのがあると聞いたんですが…」と聞いてみた。

すると、「あ〜鳥取岬ね〜そういうらしいですね。行ったことないですけど〜」との答え。鳥取岬、やっぱりあるのだ!幻でなくて良かった…)

とはいえ、証拠としてはイマイチ弱い。で、「確かにあの場所が鳥取岬であるということが分かるものってありますか?」と駄目元で聞いてみると、こんなパンフレットを見せてくれた。


かなり以前に作ったらしい島の観光案内


確かに「鳥取岬」の文字が!!

おお、これでようやく俺のgoogle君が正しいことが立証された。ちなみに、ここに夕日の絵が描かれていることからも分かるように、鳥取岬は天気が良ければ、美しい夕日が見える絶景ポイントらしい(あの椅子はそのためにあったのか…)

何はともあれ、ここまで来て、勘違いだったなんてことにならずに本当によかった。という訳で、何とか「鳥取県外の鳥取」を新たに発見することができたのである。


あとがき

この後、近くにあった道の駅にも寄って、同じように鳥取岬のことを聞いてみたが、そこにいる若い女性は知らないとのことだった。施設の人は少し年配の方だったので、最近はそんなふうに呼ばなくなっているのかもしれない。

とりあえず次の目標は、北海道の釧路にあるという「鳥取神社」に行くことなのだが、仕事で呼ばれる可能性は今のところなさそうなので、どうすればよいか思案中である。という訳で、釧路の学校関係者の方々、国語教育に関する研究会のミニ講演や指導助言等の依頼があれば、是非呼んでください(笑)


ちなみに今回、愛媛県の推しキャラは圧倒的にこの子でした(今治市にいたのに…)

 © 小笠原 拓 2015