はじめに
「あの〜、もしよかったら、ライブに来てくれませんか?」とゼミ生で軽音部の中林さんに最初に誘われたのは、5月のゼミ終わりだった。その時は、「行けたら行ってもいいよ」的な答えをしたように記憶している。
ただ、記事にも書けそうだし、中林さんのノルマ(チケットを売らないといけないらしい)にも貢献できそうなので、これも教育の一環ということで、行くことにした。せっかくチケット代を払ったので、何とか記事にして元を取りたいと思う。

ライブのチケット。一般1000円とちゃんと書いてある。
ライブハウスに佇む人たち
中林さんの出番は7時半ごろと聞いていたので、少し早めの6時半頃に会場に向かった。会場に着くと、周囲にいろんな人たちが佇んで、談笑をしているようだ。4時半には、ライブが始まっていると聞いていたので、何か変だなと思っていると中林さんに出会った。
「何しているの?」と聞くと、「休憩です」とのこと。いろんなバンドが演奏するが、自分の目当てのバンド以外の時は、必ずしも会場にいる必要はないため、耳を休ませるためにも、外で休憩してるのだそうだ。なるほどな、と少し感心する。
中林さんの友人たちにも挨拶的なことをしていたりしたが(一応、先生なので)、ずっと談笑しているというのも変なので、早速ライブハウスに入ることにした。
ライブハウスの入り口。入るのにちょっと緊張する。
写真は撮れそうにない
受付でチケットを見せて、無事ライブハウスに入れることになったが、ここで問題が発生した。いつものように写真撮影の許可を取ろうと、受付のお姉さんに聞いたが、NGのようである。「バンドの人の許可が取れてればいいんですけど」との返事に、確かにそりゃそうだなと納得する。
そうかといって、出演しているバンドそれぞれの方々に、撮影OKかどうかを聞けるほど、図々しい性格ではないので、ここはきっぱり諦めることにする。という訳で、本日の記事は写真少なめである。

入り口付近の壁。いろんなポスターが貼ってある。
最初はBØWYのコピーバンド
ライブハウス会場に入った時、演奏していたのは、BØWYのコピーバンドのようだった。私のような、オジさんにも親しみのある楽曲たちである。若い頃に聞いた覚えのあるフレーズを聞きながら、ちょっと懐かしさも感じていた。
ちなみに、このコピーバンドのメンバーは、自分たちの出番が終わった後、全てのバンドのライブを聞くために残っていて、何か好感がもてた。

バンドが変わると観客が入れ替わる。ステージでは次の準備が始まる。
オジさんのバンドはかなり楽しそう
次のバンドは、かなり年配の人たちのバンドだった。ギター(鳥取のリッチー・ブラックモアと呼ばれていた)やベースの人は、私より年上ではないだろうかという印象だった。(違ってたらゴメンなさい。)
観客も知り合いが多いようで、観客とボーカルの人の掛け合いが楽しかった。何より演奏している人たちが(特に年配のギターとベースの人が)凄く楽しそうだった。楽器が弾けるっていうのはいいなと思ったし、年を取っても続けられる好きなことがあるのは、凄く羨ましいなと感じた。
中林さんのボーカルに痺れる
いよいよ中林さんたちのバンド「くもりのち」の出番である。事前に、中林さんたちから「顔を隠してなら、写真撮影もOK」という許可を取っていたので、スマホを構えて、準備するバンドを待っていた。
驚いたのは、中林さんがギターだけでなく、マイクの準備もしていたことである。何とボーカル&ギターの担当(&MC)だったのだ。私はゼミでの話ぶりから、何となくギター担当だとは予測していたのだが、ボーカルも担当ということで驚かされた。

中林さん(右)はギターの準備中。前のお客さんがなぜかメイド服。
驚きは、演奏中にも続いた。残念ながらというか、さっきのBØWYとは異なり、新しいバンド(「リーガルリリー」というバンドだそうです)だったようで、中林さんたちがコピーしている曲は知らないものばかりだった。しかし、中林さんのハイトーンボイスがとてもインパクトがあり、普段のゼミの様子とは全然違うのでとても驚かされた。
一つ前のバントから観客が入れ替わっており、平均年齢がグッと若くなっていたので、私が会場で浮かないかちょっと心配になったが、私と同じような年代の男性もいたのでちょっと安心した。ちなみにその男性は、中林さんのMCをいじっていて、それがちょっと面白かった。

中林さんのハイトーンボイスで盛り上がる‼
最後はセミプロっぽいメタルバンド
中林さんたちのバンドの演奏が終わり、それで帰っても良かったが、せっかくなので、最後まで聞いていくことにした。最後のバンドはセミプロっぽい(プロなのかもしれない)メタルバンドだった。
洋楽のコピーだけでなく、鳥取にまつわる曲(鳥取に10年いたら誰もが知ってる曲とボーカルの人は言っていたが私は知らなかった)をメタル風にアレンジした曲だったり、日本語のメタルの曲のコピーだったり、バラエティに富んだライブだった。
ボーカルの人がお客さんを乗せるためにいろんな工夫をしているのもユニークで、私自身も、思わずウェーブを作る動作をしてしまったぐらいであった。
一番印象に残ったのは、会場にやってきていた小さな子ども(幼稚園児ぐらいだと思う)がメチャメチャノリノリで、曲に反応していたことである。ロックは年代を超えるんだな〜と思った瞬間だった。
まとめ
写真が少なめの記事になってしまったのは、ちょっと残念だが、中林さんの意外な一面が見れて、とても有意義なライブ体験だった。かなり真面目な記事になってしまったが、たまにはこんな記事もあってもいいのではないだろうか。
個人的には、私と同年代かそれ以上の年齢の人たちが、心からライブを楽しんでいる様子が印象的だった。繰り返しになるが、ロックは年代を超えるんだな〜と改めて感じた次第である。
途中でも書いたが、ライブをみて改めて楽器が弾ける人が羨ましいなと強く思った。あまり周囲には言っていなかったのだが、少し前に衝動買いしたアコースティックギターの練習を再開してもいいかなと、ちょっと思ったりもした。(記事にするつもりで練習するかな???)

衝動買いしたギター。また練習してみようかな…
(協力)ライブハウス Stayvia https://www.instagram.com/stayvia.tottori/
