天体観測〜曇天と晴天の狭間〜(帰省者X)
公開日:2026年4月6日

プロローグ:鳥取県は「星取県」

「星取県」と言われるように、鳥取県の夜空は美しいと言われる。今回はそんな鳥取県の佐治町にある、さじアストロパークに行ってきた。さじアストロパークは公開天文台で、103㎝反射望遠鏡を用いた夜間観望会やプラネタリウムの上映、季節に応じたイベント等、天文に関する様々なことが体験できる場所だ。

以前、私はここでレモン彗星を見せてもらったことがある。自力で見ようとしたものの見られず、がっかりしていたところ、職員さんが見せてくれたのだ(感謝)。その際、私がレモン彗星を探していた方向は見当違いだったことはお恥ずかしい話…。


レモン彗星を見せてもらった際の双眼鏡。天体観測は一眼の望遠鏡を用いるイメージがあるが、意外にも双眼鏡も用いられるようだ。

レモン彗星の感動を得たり、ある日たまたま火球を見たりと、とにかく宇宙に関心が高まった。晴れた夜には星座を探すことができるアプリを開き、夢中になって星空を見上げた。

そんな日々を送っていた私は、ついに友人のA氏を誘って、さじアストロパークにあるコテージに泊まることにした。このコテージには大型の天体望遠鏡がついており、夜になると自分で天体望遠鏡を操作して天体観測ができる。まさにロマンの住み家と言えるだろう。

A氏によると、当日の夜は晴れるとのこと。冬の星座は四季の中でも美しい。ぜひとも様々な星座を見てみたいものだ。


レッツゴー☆彡:さじアストロパーク

さじアストロパークへの道だが、積雪を心配していたものの綺麗に除雪されており、難なく到着することができた。


雪が残るさじアストロパーク。

まずはプラネタリウムを見る。プラネタリウムの前半では、その日に見ることができる星座の紹介をしてくれる。ここで、オリオン大星雲、すばる、木星は絶対に見ようと決意する。後半は太陽系の惑星についての話だった。いずれも興味深い話なので、ぜひともさじアストロパークへ。

その後は意気揚々とコテージにチェックイン。部屋についた天体望遠鏡の説明を受けた。


写真の左にあるドームに天体望遠鏡がある。

説明を聞き終えた後は、さじアストロパーク内を見学するなどして時間をつぶした。19時、20時には夜間観望会がある。私の胸はワクワクで満ち溢れていた。そう、このときまでは…。


曇天:星への道を閉ざす


窓を開けると曇天であった。どういうことだ…!曇っているじゃあないかッ……!?

曇天…ッ!まさかの……曇天?!バカなッ!A氏…晴れると言ったじゃあないかッ…!!

私が愕然としていると、A氏が職員さんに夜間観望会はどうなりそうか尋ねてくると言う。私も同行した。館内に入り、職員さんに尋ねるも、天気予報のアプリを見ながら「厳しそうですね…」とのこと。おいおい…どういうことだこれは…。

私はA氏に尋ねた。「今日、晴れるって言ってたやんね?」と。それに対してA氏はというと…「いや~…まぁね?晴れるってなってたんよ。この前予報見たときはね?でもね…まぁ~…なんていうかな~…ごにょごにょ…」

私「(…こ、こいつ……、話にならないじゃあないかッ…!!)」

こういうとき、私はかなり分かりやすくしょんぼりする人間である。例えるならば、拗ねた小学3年生くらい「しょんぼり」が表に出る。そんな私の心境を察したのか、職員さんが隕鉄を見せてくれた(優しい…なんて優しい方なんだ…)。隕鉄とは宇宙から来た鉄である。


手のひらサイズだが、ずっしりと重い。

匂いは錆びた鉄棒のような匂いがした。まさに鉄であった。重さを当てるクイズに挑戦したが、不正解。意外と軽かったようで、自分の感覚はあてにならないものだ。

加えて、「隕鉄という珍しいものは、小さな体積に対して、大きな質量があるに違いない」という先入観があったのかもしれない。隕鉄に触れたことで私の「元気ゲージ」が少し回復した。

その後は職員さんのご提案を受け、クイズラリーに挑戦した。


館内の上下左右をくまなく探し、展示の内容をよく読むと分かる仕様。

展示内容に興味を持ってもらうには良い試みだと思う。A氏とともに問題を解き、なんとか全問正解。大半の問題は文章中からキーワードを見つければ良い問題であった。


記念品の缶バッチとポストカードをいただきました。また私の「元気ゲージ」が回復した。

クイズラリーを終え、コテージに戻ることに。この時も空を見上げると曇天であった。これは観測は絶望的か…。ひとまず夕食にすることに。(続きます)


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 © 小笠原 拓 2015