新学期が始まって、学生の前で色々と話さなければならない機会が多いが、どうもまだ話すペースが掴めない。2月におおよそ授業はなくなるので、1ヶ月ほど授業から離れていることになるが、結構なブランクを感じる。
さすがに10年もこの仕事を続けているので、学生の前で緊張して話せないといったことはない。ただ、聞いている学生の反応を見ながら、話をコントロールするための感覚的なものが鈍っている気がする。
話が長くなってくるのは年をとった傾向なのかもしれないが、話し手の顔が見えていないような気がしてならない。受けているか、イマイチ受けていないか、そういったことを感じ取るセンサーが鈍っている。
さらに付け加えると、学生の反応を体が感じ取っていても、それによって自分の話をコントロールすることが難しくなっている。要するに授業が「対話」になっていない感じが強くある。
ひょっとすると、これは私のような仕事をする人間だけの問題ではないのかもしれない。「対話」には相手を感じ取りつつ、自らをコントロールするスキルや感覚のようなものがやはり必要なのだろう。
とりあえず、もう少し学生の顔を見ながら授業を進めていかないといけないな、と感じている今日この頃である。