雨vsカレー、緊張の一戦
飛び込みを楽しんでいる頃、空がやや曇り始めていた。まだ遊び足りない参加者も多いが、雨が降り始めたためひとまずボートで岸へ向かう。
その途中、雨が本格的に降ってきてしまった。ボードに同乗していた「風りんりん」スタッフの方が、岸にいる別のスタッフに向かって「カレー!カレーを!」と何度も叫ぶ。
昼食に用意してあるカレーの鍋を、雨から守るための指示である。ボート上ではやや笑いも起きていたけれど、雨脚が強まるにつれ緊張が高まる。この瞬間だけは川遊びの継続云々どころではない。カレーは無事なのか?
晴れ間待ち
写真では分かりにくいのだけど、実際には雨はかなり降っている。インストラクターの方によると、雨雲は30分程度で通り過ぎるという。
カレーは鍋にちゃんと蓋がしてあり、無事でした!
東屋で雨宿りをしながら、「風りんりん」スタッフの方が作ってきてくださったカレーをいただく。他の参加者の方が福神漬とらっきょうも持ってきてくださっていて、まさに至れり尽くせり。
川の水と雨で冷えてしまっていた体が温まる。ごちそうさまでした!
まだまだ遊ぶ
カヌーの水抜きも覚えました
まだまだ遊びたい参加者の願いが届き、再び晴れてきた。カヌーに溜まってしまっていた水を抜き、再び川へ。
カヌーで見物へ繰り出す
先程飛び込みをした岩場にボートを立てかけ、滑り台が完成。インストラクターの方がボートを支えてくださり、参加者は岩の上に再び列を作る。何度も滑る人、滑った後に岸まで泳ぐ人もいて、皆が思い思いに川遊びを楽しむ。
カヌーを漕ぐことにもかなり慣れてきた頃、再び雨が降り始めた。参加者は東屋へ。雨は止む気配もなく、川遊びは終了となった。
おわりに
私が子どもの頃に経験した川遊びと言えば、作った笹舟を流したり、ザリガニを釣ったりとあくまで水辺に限ったものだった。川の中に入るという発想はなかったのだが、今回イベントに参加した子どもたちは全く躊躇することなく川へ入っていった。
自然と触れ合いながら育つことで、子どもたちは心身ともに強くなる。川への飛び込みを最初は怖がっていた子が飛べるようになったこともその例だろう。自然が教えてくれることは多い。
子どもに限らず、自然の中で遊ぶことができるのは鳥取の大きな魅力だと改めて感じた一日だった。大人の私も、これからまだまだ鳥取の自然を活かした遊びに挑戦します!
あと、屋外ではカレー鍋に蓋。今日の大人の学びはこれに尽きます。
真夏だというのに、カレー鍋を温めた残り火で暖をとる。
(取材協力)鳥取・森のようちえん「風りんりん」 http://furinrin.com/