チヤホヤされたい若者は用瀬で雛を流すべし‼︎(小笠原拓)
投稿日:2015年6月8日

はじめに

鳥取市の用瀬町では、毎年「もちがせ流しびな」というイベントが行われていることは、以前の記事でも簡単に触れた。その時は、さも当然のように取り上げたが、実はあの記事を書いた時点では、まだ行ったことがなかった。 

幸い今年の開催日である4月21日はゼミ以外の授業はなかった。そこで、教員による強権発動(?!)で 「ゼミは用瀬にて。現地集合!」 と学生に声をかけ、見に行くことにした。(実際は、都合のつく学生はちゃんと私の車に乗せていきましたよ。)

で、意外な事実に気づかされることになった…

 

「お雛様」と「おもてなし」に圧倒される

 現地に着いたのは朝の10時前。「流しびなの受付は10時から、流しびなイベントは11時から」となっていたので、用心して早めに到着した。

イベントが本格的に始まるまで時間があったので、まずメイン会場付近にある「流しびなの館」に入って、ひな人形について勉強。この博物館、300円という安価な入場料にもかかわらず、興味深い人形がたくさん展示されている。


右端が光っているのは、多分フラッシュを指で押さえてしまったから…


入り口にいた石で作った雛人形たち。なんとも風情がある。

館内は当然のことながら撮影禁止なので、入り口部分だけの紹介である。実際、色々な雛人形を見ながら「これ、写真に撮れたらそれだけでいい感じの記事になるのにな・・・」とか、実はちょっと残念に思っていた。

が、しかし、

イベント会場に行くと、そんなことを残念がる必要は全然ないことに気づかされることになる。というのも・・・


路上に堂々と登場する雛人形

 
屋外の階段の上にもお雛様!?


お殿様から頂いた(って言ってた?)貴重なお雛様

  
玄関先から見ただけでも由緒正しい感じが分かる

  
上から江戸・明治・大正のお雛様。もうこれだけで歴史!!         


こちらは更に古めかしい感じ・・・ 

博物館の雛人形に負けないぐらい、珍しい雛人形だらけであった(しかも、こちらは写真撮り放題)。さらに、実際に家の中まで入れてもらって、地元の方から説明をしてもらったり、ついでに甘酒やお汁粉までごちそうになったりと、私も学生たちも、完全に「お雛様」と「おもてなし」に圧倒されてしまった。

   
こんな感じの雛人形も。これも一種の「おもてなし」!?


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