鳥取“日めくり”ダジャレカレンダー経過報告(小笠原拓)
投稿日:2016年2月5日


鳥取砂丘前に展示されていたスターウォーズの砂像(本文とはほぼ関係ありません)

2015年の年末にある「野望」を唐突に思いついてしまった。そう、“日めくり”ダジャレカレンダーの件である。結論から先に言うと、まだ完成していない。さすがに、366個(今年は閏年!)はハードルが高かった。

とはいえ、色々と大人の力も使って?目標の半分程度はダジャレを集めることに成功した。今回はその中でも出来が良かったものについて紹介し、改めて今後のダジャレ集めに繋げたいと思う。

※なお、今回の記事については、内容に合った写真を撮ってくるのが難しかったので、一部、「イメージ映像」(本文のとの関係が薄い画像)が紛れ込んでいます。ご了承ください。m(_ _)m


強引に?授業に結びつける

実は、筆者の専門は「国語教育学」という領域で、私の大学での授業は多くの場合、学生に、「《ことば》をいかにして指導するか」について教えることが多い。

「ダジャレ」は一種の言葉遊びなので、立派な学習活動の一つとして小学校1年生の教科書にも掲載されている。という訳で(強引?)、学生諸君にも授業の一環として、このダジャレ作りに参加してもらうことにした。


集められた名作たち?!を紹介

学生たちの協力もあり、160個以上ものダジャレが集まった。出来がいいものをいくつか紹介してみたい。 

・用瀬(もちがせ)のあのニュースって、もち、ガセネタでしょ。

鳥取は以外と難読地名が多い印象だが、用瀬もその一つだろう。「もち、ガセ」は見つかりそうで、なかなか出てこない発想ではないだろうか(というか、自分ではこんな言葉遣いはしない)。


用瀬駅は、春に行われる「用瀬流しびな」の日だけ、特急が臨時停車する(コチラも参照。)

・大山(だいせん)は人生の大先輩。

大山は、自分で作っている時、出来そうでなかなか良いものができなかったが、学生たちは以外と上手に作っていた。中でもこれは、意味的にもよくできていると思う。


植田正治写真美術館の前からみた大山(大山が一番綺麗に見える場所の一つかも)

・貝殻節(かいがらぶし)は歌詞が暖かいから不思議だな。

貝殻節は鳥取市の一部の地域で歌われている民謡。かつて多くの貝が採れたことがあり、その豊漁を祝う歌だそうだ。私の所属学科にも研究をしている同僚がいるという意味でも、よいダジャレと言えるだろう(?)。 


貝殻節に関する説明が書かれている看板(自宅近くの公園にたまたまあった)

・水鳥公園は寒いな〜。ハックチョン(白鳥)。

水鳥公園は白鳥の飛来地として有名な米子市の公園。擬音語をダジャレに使うというのは、できそうで意外に難しい。高等テクニックだと思う。


こちらは水鳥公園ではなく、大学近くの湖山池にやってきた野鳥(鷺の仲間か?)

Suicaはなくてもスイカはいっぱいあるで〜。

鳥取県中部で採れる「大栄スイカ」は海外にも輸出されるなど、実は有力な鳥取の名産品である。鳥取にいてもSuicaを使うことはまずないので、実感のこもったダジャレである。


地元のイベントに出品されていたジャンボスイカ(大山スイカではないと思う)


ダジャレ作りのの難しさとは?

しかし、まだ366個には遠い。思った以上にダジャレ収集は困難を極めることになった。なぜ難しいのか?その理由は、大きく分けて、次の3つが考えられる。

(理由1)ダジャレは思った以上に被る。

授業を受けた学生は、全部で150人ぐらいいたので、延数で数えれば、おそらく求める数は超えていたはずである。しかし、「鬼太郎がキタロウ」「ラクダに乗ると楽だ」など、ほぼ全く同じネタが結構あった。

元ネタが被ることも多く、「バラエティ豊かなダジャレ作り」は極めて困難なミッションであることが分かった。(ダジャレに豊かさが必要かどうかは別にして…)


これを“かぶる”勇気はまだない…(これもダジャレ?)

(理由2)そもそも鳥取についてあまり知らない。

意外な盲点はこれだった。普段生活しているとはいえ、鳥取のことをいろいろ知っているとは限らない。定番の地名や特産品以外のものをそもそも彼らがあまり知らないというのが分かってきた。

 ダジャレ作りにも「地域を知る」ことが必要なのである。(これって、地域学部の宣伝になってる?)


問題。さて、ここはどこでしょう?(分かった人は鳥取通?)

(理由3)考えたダジャレがネガティヴなニュアンスになる。

これは、自分で考えていても、陥りやすい状況だった。上手くダジャレができそうだなと思っても、結果として、対象をディスってしまうと、カレンダーにはふさわしくなくなってしまう。

例えば、「上代(かみだい)のどぶろくで酔っ払うなんてバッカみたい。」というのが頭に浮かんだのだが、これはやっぱりマズイ。いろいろ考えて、「上代のどぶろくに合うのは、イカみたい」に変更した。

そう、最後まで気を抜けないのがダジャレ作りなのだ。(「高名の木登り」みたいな結論になってしまった?!)


これが上代のどぶろく(の空き瓶) 飲みやすい味なので、飲み過ぎには注意!


終わりに

という訳で、「鳥取ダジャレ」まだまだ募集中である。思いついた方は、taku972@gmail.com 宛に直接送っていただくか、または、twtterで「#鳥取ダジャレ」をつけて呟いて欲しい。

なお、コチラにこれまでに集めた鳥取ダジャレを掲載しておくので、そちらも参考にしていただきたい。「バラエティ豊かなダジャレ」を目指しているので、できるだけ、「ここに出ていないもの」を送って欲しい。

とはいえ、いよいよになったら、知人の小中学校の先生あたりに頼んで、授業に組み込んでもらうしかないのかもしれない。子どもたちの無限の発想力に期待している


ちらは鳥取砂丘コナン空港に展示されていた砂像(こちらも本文内容にはほぼ関係ありません。(^_^;))


 © 小笠原 拓 2015