こういう準備は早い!
気がつけば読書の季節
今年は4月からはコロナ一色で、何となく落ち着きのない毎日が続いている。感染者数も上がったり下がったり、世間の関心も高まったり急に無関心になったり、先が見えない感じだ。
正直、仕事もプライベートも制約が多く、なかなか前に進めないが、そうこうしているうちにもう9月、読書の季節である。
以前からこのサイトを読んで頂いている皆様はご存知かと思うが、読書に関しては、私自身、様々な活動を行なったり、応援したりしている。コロナでいつまでもネガティブでいるのも何なので、読書について、ちょっとポジティブな活動に参加してきた。
オハヨー古本市とは
ポジティブな活動とは、月に一度(今年度は2ヶ月に一度)4月から11月の第4日曜日、朝8時から11時の間、鳥取駅前のサンロード商店街で行われている「オハヨー古本市」のことである。
元々、ここでは「いなばのお袋市」というイベントが10年以上行われていて、飲食店などの出店が行われていたのだが、そこに昨年から古本の出店が行われるようになったのだ。
出店といっても、別にプロの古本屋さんである必要はない。自宅にある本などで売っても良いものを選別し、自由に値段をつけて売れば良いのだ。ご存知のように私の場合、国語教育の研究者なので、必然的にそういった本がある。それを出品することにした。
「いなばのお袋市」の様子。今回は少し店舗数は少なめ。
店舗は少なめだが人通りはまあまあ多い
実は、このイベントには、昨年、私の学生にゼミ活動の一環として参加してもらっている。私は当日、別の仕事があったので、準備だけ手伝って、後は学生に任せて大学に行かなければならなかった。
学生は売り上げ的には苦戦していたようだが、ディスプレイを工夫したり、お客さんや他の店の人たちと話しをしたりと、結構楽しんでいたようである。
行ってみると、コロナの影響か、昨年と比較して出店数や規模は小さめになっていたが、人通りは朝からまずまず多かった。遠くから漂う焼き鳥?の匂いを感じながら、いそいそと店をセッッティングした。
セッティングした店舗の様子。個人的な趣味が出るな…
ツイッターの威力がすごい
数日前に流したツイート。これが後々効いてくるとは…
とはいえ、お袋市全体のレイアウト的に言うと、一番端であり、最初からお客さんが来るほど甘くはない。数件隣に人気の喫茶店が出店しており、そこには行列ができているのだが、そこから先には人が流れてこない。
まぁ、最初だし仕方ないなと思っていたら、何と数年前に大学院を修了した学生が来てくれた。前日に流したツイッター情報を友人から聞きつけて来てくれたようだ。
近況報告やら昔話に花を咲かせつつ、気を使ってか、本も数冊買ってくれた。持つべきものは、指導教官思いの卒業生である。まあ、これで後は売れなくても、来た意味はあるかなとその時点では思っていた。
思った以上に本が売れていった。ツイッターの威力がスゴイ…
そうこうするうちに、「ツイッターを見ました」と言う男子学生が2名やって来てくれた。コロナで苦労している1年生らしい。こんな状況がそうさせるのかもしれないが、教員のツイッターは結構見ているようだ。授業で読書会を行った時に使った本を買っていってくれた。
その後も、社会人の人や1年生の女の子など、「ツイッターを見ました」と言う人が思った以上にやって来た。同僚も何人もやって来て本を買っていってくれるなど、ツイッターの威力を目の当たりにしているうちに、あっという間に数時間が過ぎた。
忙しくお客さんに対応してたら、缶バッジを渡すのを忘れてしまったような???
お心当たりのある方は、当サイトまでご連絡ください。
朝から始まる充実した休日
お隣の店。写真集がカッコいい!売れてしまったが、確か鳥取民藝関連の写真集も置いてあった。
今日は私を含め、本を出品している店は3店舗のみであったが、いずれも本の置き方やラインナップが個性的で勉強になった。特に気になったのが、どちらの店も「鳥取にまつわる本」を中心的な位置に置いており、それが結構手に取られていたことだ。
またどちらの店も、本のラインナップが結構「尖った」感じで格好良く、筆者の店のラインナップが若干子どもっぽい印象になっていた気がする。今後に向けて、自分の店舗の品揃えなどについて、改めて考えさせられた。
多くのお客さんや他の店主さんとも話ができ、とても有意義な日曜日の朝だった。この日は、この後、近くで同僚らが開催していた展示会を見に行き、その後は好きな古本屋さんを訪れるなど、久々に充実した休日が過ごせた。休みの日こそ、朝の過ごし方が大切なのかもしれない。
ラインナップは少なめだが、趣味の良さを感じるラインナップ。右上の鳥取本がアクセント。
「青空ひと箱古本市」もよろしく!
実は今回、オハヨー古本市に出店したのは、10月18日(日)に鳥取県立図書館で行われる「青空ひと箱古本市」の宣伝をするためでもあった。このイベント、私の研究室が協力という形で関わらせてもらっている。
今回のオハヨー古本市は、あくまで「いなばのお袋市」のなかのイベントで、本を出している店舗も今回は3店舗のみであったが、「青空ひと箱古本市」の方は、10店舗以上、場合によっては20店舗近くの出店があるかもしれない。
本好きが集まるイベントなので、今日とはまた違った雰囲気になることが予想されるが、こちらもかなり楽しいイベントになりそうなので、これを読んだ皆さんは是非、色んな形で参加してほしい。
ちなみに私自身、店主として参加予定であるが、今日、意外なほど本が売れてしまったので、次回までに必要な本が集められるかどうかがちょっと不安である。
青空ひと箱古本市の開催要項。詳しくは鳥取県立図書館HPまで。