今から10数年前、最初に鳥取駅に降り立った時は、お昼前なのに人もほとんどおらず、昼食を食べる場所なども見つからなくて、どうしたらよいかと途方に暮れた。
その後、車に乗るようになって、国道沿いのショッピングセンターやホームセンター、大型電気店、ファミレスなど、食事や買い物をする場所には困らなくなった。
でもよく考えてみると、ほとんどの地域で、こういった施設に頼って生活しているのかもしれない。実際、私の実家は大阪の堺市にあるFという街で、そう言うと随分都会みたいだが、結局、同じような生活になっている。
で、無くなっているのは何かというと、小さな商店街だったり、和菓子屋だったり、美味しい珈琲を出す古い喫茶店(あえてカフェとは言わない)だったりする。むしろ、こういうものが残っているのが都会だ。
実は、鳥取の街にには、よく見るとそういったものが目立たないけど残っている。最近、鳥取の中心部を歩くことが増えて、ここは本当は都会なんだということに、今更ながら気づかされている。