大阪派?それとも東京派?

あくまで元関西人の感覚なので、正確かどうかはあまり自信がないのだが、大阪か東京かと言われれば、鳥取は文化的に若干東京寄りではないかという気がしている。

うどんかそばかと言われれば、鳥取の人はそばを選ぶような気がするし(鳥取駅には「砂丘そば」がある)、エレベーターでも左に寄ることが多いような印象だ(大阪の人は右に寄る)。

野球で言えば、大阪では阪神タイガースのファンであることが当たり前のような文化があるが、鳥取では、阪神タイガースの試合を民放で見る機会自体ほとんどない(ジャイアンツの試合は、普通に放映されている)。

私の専門である国語に関することで言えば、「アホか!」よりは「バカか!」を使うことが多い(もちろん鳥取方言という意味では「ダラズ」という言い方もあるが)し、何より鳥取の人たち自身、自分たちの言葉はかなり標準語に近いと考えているフシがある(個人の感想です)。

距離的には大阪の方が鳥取には随分近いはずなのだが、文化的にはそうでない部分が多い。理由を掘り下げてみると面白い事実が見つかるかもしれない。(そもそも、この観察自体が間違っているかもしれないけど…)


 © 小笠原 拓 2015