研究室の「紙問題」

私の研究室には常に「紙問題」という大きな課題がある。いや、本当は「すべての大学教員には」と、大きく出たいところなのだが、他の人は特に問題がないかもしれないので、それは止めておこう。ところで、「紙問題」とは何か?

要するに、授業や研究活動さらには様々な会議などにおいて使用された紙が研究室を占領してしまい、正常な教育研究活動が行われなくなる問題のことである…と、偉そうに書いたが、要するに片付けられないのだ。

物が片付けられないのは、余計な物を買わないなどの方法によって、ある程度は緩和することができるかもしれない。しかし、紙については、使うのを減らすというのは中々難しい。

資料の電子化だとか、ペーパーレスの時代だといった話も色々なところで聞くが、大学のような場所では、やはり今でも紙が大量に使用されている。で、少し気をぬくと、どれを捨てて良いかが分からなくなるのだ。

とはいえ、正直に言えば、そういった紙のほとんどは、捨てて良い物である。ただ、それらの紙屑の中に、いくつか必要な資料や書類が隠れている可能性があり、それを選り分けるために、物凄い労力が必要になる。

ちなみに、このサイトについては、原稿の提出からサイトへのUPに至るまで完全にペーパーレスなので、サイトによって「紙問題」が拡大している訳ではないことは、強調しておきたい。


 © 小笠原 拓 2015