チキンカツカレーは突然に…(博田恭輔)
公開日:2016年12月15日


これを最初に見ていれば…

テーマに到るまで(流される私)

私は当初、『鳥取大学食堂と県庁食堂のタイマンバトル』というテーマで記事を書こうと考えていた。これは我々に馴染みのある食堂の特徴を比較するというものである。

メニュー、味、場の雰囲気といった様々なカテゴリーを対象とすると面白そうだ。ただ、実際にこのテーマを設定した動機は以下のようなものであった。


余りにも分かり易すぎる不純な動機…

お気付きになられただろうか。一目で不純な動機であることが読み取れるであろう。そしてこの不純な動機は、いとも簡単にコロコロ変わることで有名である。

あるゼミの最中に私は、他の人のテーマがカレーを作る、ご当地カレー調べるなど『カレー』について多く触れていることに気付いた。自分の記事のテーマが『カレー』に染まるのにそう時間はかからなかった。

そこで私はテーマを『鳥取県民なら誰もが聞いたことはある○○屋のカレーを改めて食べる』と設定し直し、取材に取り掛かることにした。


そして潜入取材へ

という訳で、ゼミ生の仲間を誘い「鳥取県民なら誰もが聞いたことがある○○屋」(諸般の事情というか、お店の人と話をする勇気がなかったので、伏字にします。気になる方は記事の内容をみて推理して下さい。)に行くことにした。

で、○○屋に行くことに決まったのはいいのだが、なんだかんだあって、当日に集まったメンバーは、僕と大久保君の二人だけであった(大久保君ありがとう!!)。折角なので、来るはずだった他のメンバーの分まで存分にカレーを味わうことにしたい。

まず、入店したら勝手に自分たちで席を選んで座るシステムだったので、奥の席へ向かった。席に座って、メニューを手に取る。


メニューの約半分がカレーとかき氷で独占されている

何というか、メニューが極端だ。カレーとかき氷を全面的に押し出しているのがうかがえる。当然、私は迷わずカレーライスを注文した。一方、大久保君は少し迷った末にカツカレーを注文した。

ちなみに席に座ってから注文をとりにくるのが異常に早く、ほとんど迷う暇もなかったとも言える。(マジで2分ぐらい。ちょっと焦るほどの早さ。)


そして、いよいよ実食

注文だけでなく、料理が出て来るまでの時間もあっという間だった。

 
印象的な黒い色のカレー。うまそうだ…

 
そして大久保君のカツカレー!!

では、早速いただくことにしよう。味はかなり独特だが、とても美味しい。おいしさの後に、意外とピリッと辛いのが襲ってくるスパイシーなカレーだ。このスパイシーさが人気の秘密なのかもしれない。

ちなみに、ここのカレーは、カレーとご飯がある境界線で区切られているタイプ(いわゆる「半がけ」)ではなく、お皿を覆うご飯の上に直接カレーがかけられているタイプだ(いわゆる「全がけ」)。なので、ご飯とルーの割合を自由に決められる半がけタイプのカレーが好きな方は、注意してほしい。


水がセルフで入れられるのは嬉しい。


最後にちょっと気になっていたこと

噂のカレーをじっくりと味わうことができ、大変満足していたのだが、カレーを食べている最中に大久保君がちょっと気になることをつぶやいた。

「多くの客がチキンカツカレー頼むな、オススメだったんかねー。」

それに対してぼくは、「そんなわけねえ、一般的な客はふつーのカレー頼むだろ。それか世間的に◯◯カレーといったらカツカレーだけえおれらは間違ってねえ、周りがたまたまそうなだけだ。」と反論した。

こんなに美味しいのだから、このカレーがオススメで間違い無い。いやー本当に美味しかった!

という訳で、大変満足してお店を出ることにしたのだが、会計のとき、お店の宣伝用の名刺にふと目を止めた。そこには、驚愕の一言が書かれていた…


「ヘぇ〜、1948年からやってるのか」などど、感心して読んでいると…


あっ…(絶句)

皆さん、有名なお店に行く前には、くれぐれも、きちんとお店の情報を調べてから行きましょう。(終)



 © 小笠原 拓 2015