オーブンが来たのでクッキーを焼く(小笠原拓)
公開日:2026/09/04

はじめに

ある日、突然、我が家の電子レンジが壊れた。いくら食材を温めようとしても、まったく温まらなくなってしまった。毎日のように電子レンジに自炊を頼っている身としては、緊急事態である。という訳で、古い電子レンジは大型ごみに出すことにし、早速いつものアマゾンで電子レンジをポチッた。


さよなら、古い相棒


そして新たな相棒

新しい電子レンジは1万1千円と格安だったのだが、前のものとは一つだけ大きな違いがあった。オーブン機能がついていたのである。

自炊でオーブン機能は使うことはあまりなく、魚焼きグリルで十分かなと思っていたが、せっかくなのでオーブン機能つきを買うことにした。

オーブン料理といっても、そもそも使ったことがないのであまり思い浮かばなかったが、とりあえず、クッキーは定番だろう。おじさんには不似合いかもしれないが、せっかくなので手作りクッキーを焼いてみることにした。


とりあえず作り方をAIに聞く

とは言っても、クッキーを一人で焼くなんてことはやったことがないので、手順が分からない。但し、こちらには仲良しのGemini君がいる。早速、クッキーの焼き方を聞いてみた。


あっさり回答してくれる。分かりやすい。

Geminiに示された手順に基づいて、作業を進めていくことにする。ちょうど小麦粉や砂糖や卵といった材料はほぼ揃っていた。料理の神様もクッキーを作れと言っているのかもしれない。


材料にココアパウダーを加えて混ぜる


できた生地を薄く延ばす

生地作りは、厚さを均等にするのがかなり難しかった。試行錯誤を繰り返すことになったが、何度か伸ばしたり丸めたりしているうちに、何とかいい感じにすることができた。あとは、Geminiの指示通り、しばらく生地を寝かして型抜きがしやすいように固めることにした。


鳥取要素としてのクッキー型

ここまで勢いでつくってきたように見えるが、こういう時、割と裏で準備しているというのも、私の性格(?)の特徴である。

ここのところ、鳥取要素が少ない記事が多かったので、せめてクッキー型だけでも、鳥取っぽいものにしようと作る前から準備をしていた。


ウサギ、ハト、フクロウの焼き型

まずは「因幡の白兎」の地ということで、ウサギははずせないだろう。クッキー型の定番でもあるようで、近所の100均ですぐに見つかった。

同じ店で発見したのが鳥をモチーフとしたクッキー型である。ハトとフクロウということになっているが、ハトの見た目が鳥取の県鳥である「オシドリ」に見えなくもない。ということで、こちらもお買い上げとなった。


型抜きは難しい

早速型抜き作業に入ることにしたが、これが意外と難しい。もう少し生地を厚めにしておいた方がよかったのかもしれないが、型を抜く過程で、クッキー生地が破れて(?)しまうことが結構起こった。


見事な失敗


ようやく何とか型抜きに成功したウサギ


その後も成功と失敗を繰り返す

実際のところ、一度、すべての生地を丸め直して厚さを調整し直したりもしなければならなかった。とはいえ何とかかんとか、少しずつ慣れてきてまずは何個か型抜きに成功したので、ためしにオーブンで焼いてみることにした。


焼き加減が分からない

Geminiが「170度のオーブンで13~17分ほど焼く。表面がきつね色になるのが焼き上がりのサイン」と教えてくれたので、指示通り焼いてみることにする。


ちょっと焦げ気味

誤算だったのは、生地に余っていたココアパウダーを加えていたので、「きつね色」がよくわからなかったことである。(そもそも生地が茶色なので。)何となく、いい匂から焦げたにおいに変わってきたなと気づいたところでオーブンから出したのだが、やはり焦げ気味になってしまった。

ただ、ちょっと焦げ気味とはいえ、食べられないというほどでもないので、こちらも余っていたパウダーシュガーをトッピングしてホントの白兎にすることにした。(最終的にはすべてのウサギクッキーは白兎になった、)


失敗は雰囲気でカバー

そうこうしているうちにだいぶコツがつかめてくるものである。その後は、型抜きも含め、スムースに作業が進んでいった。できあがりも、それなりにクッキーらしくなってきた。


オシドリと言いたいところだが、やっぱりハト


こちらはかなりクオリティが高いウサギ

全部合わせて20~30枚ほど(数えるのを忘れていました。)のクッキーが出来上がった。味もココアパウダーが効いて若干ほろ苦さがあるが「大人の味」といえばそんな感じである。

早速、大学にもっていって、ゼミ生に食べてもらうことにした。


若者の口に合うのか?


本日のお菓子

ジッパーバッグにウサギとハトをそれぞれ分けて持っていったが、研究室で紙皿に並べてみると、結構な量になった。正直、4人(私を入れたら5人)で食べるのは多くないか?と思ったが、まぁ余ったら持って帰ってもらったらよいと思い、そのまま食べてもらうことにした。


さて、お味は…

今回は、以前のどら焼きとは違い、私自身も事前に食べていたので、そこそこ自信はあったのだが、ゼミが進むにつれて、学生がどんどんクッキーに手を出して、数が減っていったのには驚かされた。


瞬く間に数が減っていき…


最後はほぼ完食!

先程も書いたように、甘さ控えめのココア味だったので、若者の口に合うのかが少し心配だったが、全く杞憂だった。徳田君や松本さんは、こちらが勧めるまでもなく、ほぼ無意識でクッキーに手を伸ばしている感じだったので(徳田君は「手が止まらない」とも言っていた)、とりあえず、クッキー大作戦は大成功ということで幕を閉じた。


おわりに

一人暮らしを長年やってきて「オーブンを使う」ということに漠然とした憧れ(なぜこんな憧れを抱くのか良く分からないが)をもっていたので、とりあえず何かを成し遂げた感をまずは感じることができた。

正直、クッキー以外にオーブンを使う料理があまり思いつかないが、せっかくなので、これからも機会を見つけて使っていければと思っている。

クッキーをクリアしたということになると、次はパンかケーキということになるのだろうか。書いているうちに「自分で自分の誕生日ケーキを焼く」というのは、良い記事のネタになるのではと思ったりもしたが、自虐的すぎるかもしれないので、記事にするかどうかは少し慎重に考えたい。



© 小笠原 拓 2015