はじめに
この間の鎌倉に行った記事にも少し登場したが、筆者のささやかな趣味の一つとして「御朱印集め」がある。以前、北海道の釧路にある「鳥取神社(!)」で素敵な御朱印帳を手に入れたのがきっかけである。
2019年ごろから始めているので、かれこれ7年になる。間にコロナがあったりして、コンスタントに集められている訳ではないが、先日、とうとう1冊目がほぼ終わった。ただ、鳥取で絶対に手に入れておかなければならない御朱印で、まだまだ手に入れられていないものも少なくない。
そこで、7月某日、授業がない日に有給休暇を取ってある作戦を実行することにした。名付けて「御朱印RTA(リアルタイムアタック)」である。

右が鳥取神社、左が先日行った鶴岡八幡宮の御朱印帳
なぜこんな企画を思いついたのか?
そもそも何でこんな酔狂な企画を考えたのか?それは、特に以前から行ってみたいと思っていた神社があったからである。その名も「金持神社(かもちじんじゃ)!」いかにも大金持ちになれそうな名前である。
筆者のような勤め人では宝くじにでも当たらない限り、大金持ちにはなれそうもないが(地方国立大学の教員の給与ってほんと普通ですよ)、そろそろ老後のたくわえも気になりだすお年頃、できればお金には困らないようになりたい。
という訳で、金持神社の御朱印は、是非とも手に入れたいとおもっていたが一つ大きな問題があった。
というのも金持神社の手書きの御朱印(御朱印は普通その場で手書きしてくれるが、事前に紙に書いておいてくれる「書置き」の形で頂くことも多い)は、朝10時から12時の間でしか手に入らないらしいのである。
せっかくならば前日に米子(金持神社から車で40分ほど)に泊まって、そこから鳥取に帰るまで、いくつ御朱印を集められるかをやってみたいと思ったのである。
まずはお目当ての金持神社へ
まずはGeminiとも相談しながら、ルートを考える。せっかくなので数多く回りたいが、確実に御朱印はゲットしたいし、神社やお寺ならなんでもいいという訳ではない。出発前にある程度、行けそうな場所をピックアップした。

雑なメモ。
とりあえずホテルを出発してお目当ての金持神社に向かうことにする。10時にホテルをチェックアウトし、カーナビの目的地を金持神社にセットして、いざ出発である。
ホテルから金持神社まではカーナビによると約40分。山の中を走っていく感じであったが、道自体は綺麗で走りやすい。10時50分ごろ、予定通り金持神社に到着した。

ここは全国に広がる「金持(かもち)一族」の発祥の地らしい。
駐車場に車を止めて、数分歩いたところに境内があった。山の中にひっそりと佇む感じの小さな神社である。しかし平日の昼間というのに、何人か先客がいた。金持ちになりたい人は、やはり多いのかもしれない。

金持神社の境内。既に参拝者がいる。(他にも数人の参拝者がいた。)
社務所に行くと、確かに手書きの御朱印をもらえるのは、10時から12時までらしい。前日から米子に宿泊して来たかいがあったというものである。無事に、金持神社の御朱印をゲットすることができた。これで金持ちになれるかもしれない。

金持神社の御朱印。
大山寺から大神山神社奥宮へ
鳥取に土地勘がない人は分かりにくいかもしれないが、金持神社は米子から南に行った山奥にある。そして、同じく山側(といっても、金持神社からは車で40分程度かかる)にあって、御朱印ツアーとして外せないのが大山寺である。鳥取が誇る伯耆富士こと大山に鎮座する寺である。
大山寺には既に何度か行ったことがあったが、そのときはまだ御朱印集めをしていなかったので、まだ御朱印は手に入れてなかった。という訳で、車を走らせて大山寺に向かうことにする。こちらも、またカーナビの時間通りに到着することができた。

大山寺の本堂。立派な建物ではあるが…
以前、このサイトでは大山寺と一画違いの「太山時(たいざんじ)」に行った記事を書いたことがあるが、太山寺と比べると山の上にあるせいか、かなりこじんまりしている。また扉がしまっていることもあり、ひっそりとした感じである。
そして困ったことに、神社の社務所のような場所がなく、どこで御朱印をもらってよいかわからない。しかもお寺の人らしき人も誰もいない。えっ、ここまで来て御朱印もらえないってことあるの?

こういうことらしい。
どこかにお寺の人がいないか探しているうちに上のような張り紙を見つけた。要するに「書置き」を置いておくので、必要な人は料金を払って持って行ってくださいね。ということであった。金持神社は手書きであったが、こちらは書置き。ちょっと残念ではあるが、こういうことはよくあるので、500円を置いてありがたく書置きを頂くことにした。

大山寺の御朱印。日付は自分で書くシステムだった。
ここから米子に戻って、いくつか神社を回る予定だったが、このすぐ近く(山道を登って15分程度)のところに、こちらも鳥取県の代表的な神社である大神山神社の奥宮があることが分かった。予定では行けると思っていなかった(大山寺とは離れた場所にあると思っていた)ので、ラッキーと思いながら、こちらにもお参りすることに。

古事記で有名な大国主神(おおくにぬしのみこと)が祀られている由緒正しい神社である。

階段の上に山門が見える。
15分ほどとは言え、オッサンにとって坂道は結構きつい。(そもそも駐車場から大山寺までも15分程度、坂道を上っている。)どうにかこうにか階段を上って境内にたどり着いた。こちらは幸い境内の中に社務所があって、ちゃんと手書きの御朱印を頂くことができた。

大神山神社奥宮の御朱印。大山寺とは違い、分かりやすい字で書いてある。
大神山神社本社から宗形神社へ
ここからは、一旦米子に戻って米子市内の神社を見ることにする。まずは先ほど行った大神山神社の本社に向かう。車を走らせて20分ほどで無事目的地に到着した。

大神山神社本社の境内。
先ほどの山の中にあった奥宮とは違って、本社は住宅街の近くにある神社である。ひょっとすると初詣や夏祭りなどでは、にぎわっている場所なのかもしれないが、今日は平日の昼間ということで、人もおらず静かである。
こちらも境内の隣に社務所があり、無事、御朱印をゲットすることができた。大神山神社の奥宮・本社コンプリートである。

大神山神社本社の御朱印。奥宮とはだいぶ雰囲気が違う。
この時点で手に入れた御朱印は四つ。大神山神社本社の近くに宗形神社という神社があるらしいので、そこに向かうことにする。ただ、車のカーナビを見ると「宗形神社」という名前の神社が出てこない。(逆に「宗像神社」は全国にいくつもあることがわかる。)これには困った。とりあえずGoogle先生の指示に従って目的地に向かう。

迷った末に何とか到着。
大神山神社本社から距離的には近かったはずだが、正確な位置が分からず、かなり迷った末、何とかたどり着いた。とりあえず、Google先生の勘違いではなくて良かったと思いきや…

御朱印はまさかの自分で押印するスタイル。
書置きは今までも何度も遭遇してきたが、自分で御朱印を押印するスタイルというのは初めて見た。しかも朱肉ですらなく、普通のスタンプ台である。さすがに自分の御朱印帳に押すのは気が引けたので、スルーせざるを得なかった。御朱印五つ目ゲットならずである。
最後は鳥取市を攻める
この時点で14時過ぎであった。ここまで、あまり時間のことは書いてこなかったが、一応、RTAというのが、この企画の趣旨である。なるべく多くの御朱印をゲットしたい。ただ、予定としては倉吉に行くつもりだったが、それだと鳥取市にある目当ての神社に行けなさそうである。倉吉行は断念して、ここから直接鳥取市に向かうことにした。
という訳で急いで高速(無料区間)に乗って鳥取市を目指したが、何とガソリンがないことに途中で気付いた。しかたなく、一旦高速を降りて給油し、再び東へ向かう。そうこうして、何とか目的地にたどり着いた。

「因幡の白兎」で有名な白兎神社。
白兎神社の社務所が16時に閉まるというのは事前にわかっていた。倉吉をスルーして直接鳥取に来たのはそのためである。もちろん白兎神社も何度も来たことはあったのだが、まだ御朱印は手に入れてなかった。時刻は15時45分。急いで社務所に向かう。

白兎が身体を洗ったとされる御手洗池。
有名観光スポットということで、カップルや親子連れなど、平日の夕方にもかかわらず、そこそこ人がいた。周りに気を使いながら写真を撮ったりしつつ社務所で御朱印を頂いた。

白兎神社の御朱印。
この時点で時間はほぼ16時である。この時点でゲットした御朱印は五つ。一日がかりの企画なので、もう少し頑張りたい。17時まで社務所が開いている宇部神社に向けてラストアタックをすることにした。

宇部神社に無事到着。
こちらも来るのは3回目だろうか。初詣には付近が大渋滞になるぐらい地元の人にとっては馴染みのある神社である。「因幡一宮」とされ、このあたり一帯でもっとも格の高い神社でもある。

宇部神社の御朱印。本日のラストである。
境内の横に立派な社務所があり、無事に手書きの御朱印をゲットすることができた。この時点で16時40分。これで今回の御朱印RTAはフィニッシュということになった。
おわりに
結局、訪れた神社・お寺は七つで、新たに手に入れることができた御朱印は六つであった。
おそらく宗形神社を除くと、どれも鳥取県ではかなり知られた場所なので、駆け足ではあったものの御朱印巡りツアーとしては、中身の濃いものになったと思う。もう少し下調べをして、かつ二日間の日程が取れれば、倉吉の有名な神社も回れたかもしれない。
代休を利用して酔狂な遊びをしてしまったが、個人的には欲しい御朱印が集まったので十分満足である。2冊目の御朱印帳にはまだまだスペースがあるので、今後も御朱印集めは続けていこうと思う。

最後の御朱印を無事ゲットした後に振り返って撮った宇部神社の境内。ちょっとエモい。
