鳥取でいい感じの写真を撮る方法(中道楓子)
公開日:2025年4月21日


ワォ!!

はじめに

鳥取に来てから2年が過ぎ、ゼミに所属しメンバーと様々な話題について会話をすることが増えた。話をする中で私は2年弱鳥取大学周辺からほぼ移動しておらず、鳥取のことをほとんど知らないまま過ごしてきたことに気づいた。そこで鳥取県の各所に行き観光をすること、いい感じの写真を撮って記録に残すことを目標として鳥取を知りたいと考えた。


行き先

7月中旬、鳥取においていい感じの写真が撮れそうな場所に向かうと決めたがいきなり遠出する程の胆力はないため自転車か徒歩で行けそうな距離にある場所を探した。大学周辺の地図や様々なスポットの評価を見て、「飛行機と海の写真が撮れる」との記述があった伏野海岸に向かうことにした。夏と言えば海!という思いもあるが、鳥取に来てから一気に身近な存在になった海の写真を撮りたいと感じたためである。海に面した観光名所としては鳥取砂丘もあるのだが、一度行ったことがあるため今回の選択肢からは除外。「飛行機と海の写真を撮る」という目標を第一に、伏野海岸に向かった。


伏野海岸へ


天気◯

伏野海岸周辺に自転車を置ける場所があるか不明瞭なため、徒歩で行くことにした。いい感じの写真を撮るために晴れの日を待ったが、とても暑い。日焼け対策&水分補給を行いながら歩いたものの、日差しが強く本当に暑い。東の空港入り口を通過し、更に西の空港入り口を通過し、とにかく海岸までの道を歩き続けた。道中一度コンビニエンスストアで軽食と飲み物を購入したが、商品を選ぶ間に少し涼むだけでも十分に気力が回復し、冷房のありがたさを実感した。道路沿いから海が見えるようになり、出発から1時間ほどで海岸に到着。


「飛行機と海の写真」を撮ろう


伏野海岸

大きな波の音、視界の端から端まで広がる砂浜と海を見て、海に来たという実感が得られてこれまでの疲労が薄れたように思え、この時点でかなり満足していた。しかし、「飛行機と海の写真を撮る」ことが今回の目標である。海岸に到着した時間と近い飛行機の発着時間が少し離れていたため、今度は海岸近くのコンビニエンスストアに立ち寄り買い物をしてから海岸に戻り、空港に近い砂浜の東へと歩いていった。


写真右の白い柵の奥が滑走路。

空港の付近まで寄り、飛行機の到着時間と飛行機の状況を鳥取空港のウェブサイトで確認しつつ、いつでもカメラを起動できるように心構えをしながら待機。次着の飛行機が少し遅れているとの情報もあり、到着予定時間を過ぎた後も待ち続けた。


日が傾いてきた。

ただ波の音だけがする中、飛行機が来ると思しき方向を見て待つ。それでも飛行機の鳴らす轟音が聞こえることはなく、一体いつになったら飛行機が来るのだろうと思いながらふと空港の方を見た。



?????????

いやあれは多分次発の飛行機とか元々空港にあった飛行機とかが移動しているだけであって今まで待ってた飛行機はまだ着陸していないはずと鳥取空港のウェブサイトを開く。

そこにはただ「着陸済み」との記述があった。

ここで調べて分かったことだが、様々な条件の上で飛行機の離着陸の方向は変化するため、写真を撮る時間帯に海岸側の滑走路で飛行機が飛ぶか否かは運次第といえるようだ。今回の飛行機は滑走路の東側(伏野海岸側から逆方向)から着陸したために音も聞こえず、いつの間にか空港にいたということらしい・・・・・・。


「飛行機と海の写真」を撮ろう ーリベンジー


日が沈んできた。

このままで帰れるものかー!!!悔しすぎるので急遽次発の飛行機を撮ることにした。意地の延長戦である。撮り逃した飛行機が遅れて着陸したためか次発の飛行機の時間も遅れが出ており、予定出発時間を過ぎてからも待機する。また逆方向から離陸して撮り逃すのではという不安に襲われながらも待ち続けた。

突然空港の方から轟音が鳴る。


!!!!!


ワォ!!


おお〜!!


あぁ〜…


ふぅ〜…

スマートフォンを構え、写真を撮り続ける。飛行機は目の前を通り過ぎ一瞬で遥か遠くの空へと飛び去っていき、砂浜には波の音だけが響いていた。手元を見る。アルバムには確かに「飛行機と海の写真」が数枚存在していた。「飛行機と海の写真を撮る」ことができたのである。今回は撮ることができたという安心と、いい写真が撮れたという強い達成感に満たされ、今度こそ私は伏野海岸を後にすることにした。


終わりに

鳥取を知りたいという思いから始まり、観光といい感じの写真を撮ることを目標とした試みにおいて、伏野海岸という場所を知り、実際に訪れて事前に立てた目的の達成ができたことはとても嬉しかった。また、海を訪れ砂浜を歩くこと自体が久しぶりであり、波の音を聞きながら時間とともに変化する空と海の景色を十分に楽しむことができた。離着陸の方向の変化や予定を超えた長時間滞在等事前の見通しの甘さ、準備不足といった反省点はあるため、次回訪れる場所では下調べを十分に行い、移動手段や滞在時間等の計画を立てておきたい。

ちなみに・・・・・・今回の観光は往復合わせて移動時間だけで2時間超かかっているため伏野海岸に行く方は車、バスや汽車等の公共交通機関を使うことを強くおすすめします。また、今回の写真は飛行機が離れて写りが小さくなってしまっているため、多分着陸時の方が飛行機が大きめに写ると思います。適宜休憩をとりつつ砂浜を歩いて、是非飛行機と海の写真を撮ってみてください。


今回のいい感じの写真。

参考情報
鳥取砂丘コナン空港 フライト情報 https://www.ttj-ap-bld.co.jp/flight

 © 小笠原 拓 2015