砂丘が焼き肉に化けた?!その真相はいかに???
突然の誘い
5月8日お昼1時頃、突然友人から砂丘へ誘われた。私は日曜日、何の用事もなく気持ちよく昼寝をしていたので、余裕でその誘いを断った。この日は、とても天気が良く今から砂丘なんて、日に焼けるし本当に行きたくなかった。友人は、なぜ行きたいかは言わないものの何度も私を砂丘に誘うので、とうとう私は折れて、一緒に砂丘へ行くことにした。
いざ、砂丘へ出発、その理由は…
結局、出発したのは夕方の4時ごろで誘ってくれた友人と私ともう一人、友人と3人で砂丘へ向かった。車内で、砂丘へ行きたい理由を問いただすと5月7日深夜に友人と地元の友達で砂丘へいったらしい。その際地元の友人があの砂丘で指輪を無くしたとのこと。
私は、驚愕した。鳥取に住んでいない人でも砂丘が大きいことは分かる。あんな砂しかない場所から小さな指輪が見つかるはずがない。驚愕と同時に絶望した。しかし、誘いに乗ってしまった以上、いったん探してみるかと半ばあきらめながら砂丘へと行った。
友人提供による砂丘の写真(掲載許可取ってます!)
ことわざで、「砂漠の中から一本の針を探す」と聞いたことがあるが、本当に私がその体験をするとは。ちなみに、ことわざの意味は「非常に困難なこと、ほぼ実現不可能な事」らしい。ことわざでも、言われるほど無理なことを行おうとしているのか、ともう笑いさえ生まれた。友人は、見つかったら「高級焼肉をおごる」と言い、誘った本人もあきらめていた。
見つかる…のか???
GW終わりの日曜日の砂丘は人が多く、夕方でも十分暑かった。友人は着いてすぐに、砂丘を探しに行こうとする。私は、すごく優しい人が落とし物として届けられているかもしれないと思い、まず案内所へ行った。
これは今回ではなく、2年前の写真
(当時は砂丘がまだ物珍しく、写真を撮りまくってました(笑))
案内所で、いきさつを話すと案内所の人が目を光らせている。ちょうど、今日ここに落とし物で指輪が届けられたとのことだった。えーーーーーーー!!!!そんなことあるの?砂丘に来て、下見る??それで、指輪見つける?見てけても、わざわざ届け出る?なんていい人なんだ。友人と顔を見合わせて、心の底から喜んだ。
もう見つかったも同然♪♪
案内所に行くと、係の人から指輪の特徴を説明された。それによると、届けられた指輪は、
①シルバー②名前・日付などの刻印は無い③大きい④石がついている
というものであるという。無くした友人に確認すると、あんまり指輪の詳細を覚えていないが(って、どういうこと?実はここで立ち止まるべきだったことは、後で分かる)ほとんど特徴通り!!とのこと。指輪は、既に警察に渡してしまったので警察署へ行って受け取ってください。と言われた。
よ〜し、これで指輪は、見つかったも同然。こんなにすがすがしい気持ちで砂丘を歩けるとは、と思いながら無駄に砂丘を歩き回った。
ようやく見つかったと思いきや…
砂丘にも満足し、早速警察署へと向かうと身分確認をして実物を見せてもらった。写真は撮ってはいけないとのことだったので、再度無くした友人に確認した。すると、指輪を着けている写真が送られてきた。
送られてきた指輪の写真。ん?石は??
よく見てみると、届けられている指輪の最大の特徴の石がついてない。・・・・・は?
特徴通りって言ったよな?と思ったが、いったん怒りを抑えて何度も見比べたが、どれだけ見ても違うものは違った。警察で違う人の指輪を受け取ることもできず、そのまま警察署を後にした。
車内で作戦会議。もう一度、砂丘へ戻ることも考えたが今から戻ってもすぐ暗くなってしまう。それなら、いったん焼肉おごってもらおう。
それでも焼肉は美味しい!
一瞬見つかった(?)、ねぎらいとして高級とまではいかないが普通の焼肉へ行った。悔しい気持ちで食べた焼肉は味がしなかった。と言えば、それっぽいが、めっちゃおいしい焼肉だった。これほどうまい焼肉はなかった。(人からおごってもらう焼肉より美味しい焼肉があるだろうか!)
美味しすぎて写真を撮るのを忘れたので(汗)、
別日の焼肉の写真を載せておきます。
焼肉を食べながら、3人で慰め合った。「こんなにタイミングよく誰かの指輪って見つかるものなんだ。」「誰かが指輪を見つかったならよかったじゃないか」「無くした本人が見つけにこないと」等お互いに言い合った。
今回の学び〜砂丘へ行くときは…〜
今回の珍事件で、砂丘でなくしものをすると相当優しい観光客か、GPSが無いと見つけられないという事。なんの保証もないものを信じて、浮かれると危ない。という事を学んだ。一方で、友達思いの行動は、思わぬ僥倖(というか美味い焼肉)をもたらすことも学んだ。
とはいえ、皆さんも、砂丘へ行くときは何もものを持たず、アクセサリーなんて絶対に身に着けずに行ってください。そして、ぜひ明るい時間帯で。
いや、こんなところで指輪を探そうとした私たちが無茶だった…
(写真は小笠原先生からの頂きものです。先生ありがとう!)