書けない理由を記事にする(小笠原拓)
公開日:2019年11月15日


ネタがなかったわけではないんですけどね…

全然記事が書けない!

前の記事を発表した日付を見ると、何と2月28日!今年度に入って、一度も記事を更新できていない。本当に驚くべきことだけど、まったくもって動かしようがない事実である。別にお金をもらっている訳でもないが、読んで頂いていた人もたくさんいたのに、これは申し訳なさ過ぎる。本当にゴメンナサイ。 

とはいえ、今もそれほどたくさん書けそうな状況ではないというのが本音である。なので、書けない理由を考えて、それを記事にすることにする。


ネタがなかった訳ではない

 実はネタがなかった訳ではない。むしろ、大物があった。何といっても3月には、あの「じゃない方の鳥取の最高峰」である釧路の鳥取神社まで行ってきたのだから。普通だったら、すぐに記事にするべき案件である。


この写真を撮るために釧路まで行った(というは、ちょっと言い過ぎ)

 ただしこういう「大物」には注意が必要である。以前ブログの方にも書いたことがあるが、「いい記事になりそう」というのは曲者で、かえって書くのに慎重になってしまうことがあるのだ。そして、結果的に書くタイミングを逸してしまう。ここに書けなかった理由の一つがあるのかもしれない。


鳥取神社で手に入れた御朱印帳。他の神社でも褒められた。

実際、鳥取神社は想像以上の「大物」で、神社以外にも書いてみたいことが色々とあった。さらに別のネタに展開しそうなものも含めて、多少「大物」過ぎてネタを持て余してしまったこともある。修行が足りないと言わざるを得ない。

 

鳥取神社だけではない

実は「大物」は鳥取神社だけではなかった。例えば5月には、アフガニスタンに用水路を作ったことで有名な中村哲医師の講演会をお手伝いしていて、物凄い盛況を目の当たりにするということもあった。


小ホールから人が溢れ、別会場で映像を見ている人も出た。

この講演会は、私の大学時代の恩師がご夫婦二人で企画し始めたものだったにもかかわらず、500人を超える人が集まり、ほんとうに度肝を抜かれた。もちろん、中村哲医師は有名人ではあるが、文化人の講演会で鳥取にこれだけの人が集まるのはかなり珍しいのではないだろうか。


お手伝いをしている時に買った中村氏の著書。オススメです。

先程も言ったように、このイベントは私の恩師が奥様と二人で企画し、コツコツとボランティアを集めて開催したものだ。なので、地方都市のイベントでよくあるような「動員」はまったくかかっていない。(というかかけようがない。)正直、会場の半分ぐらいしか人が来なかったらどうしようと、内心ビクビクしていたが、当日は本当にビックリした。

これだって、十分に記事になるネタだった。

 

過去最大のアクセス数のチャンスも逃す

さらに同じ5月には、当サイトにとって最大のイベントがあった。昨年度から、私が担当している授業に参加している学生が中心となって運営してくれている一箱古本市イベント「トットリヒトハコ」である。


出店者の中には大阪や広島から来た人もあって大盛況だった。

 実は、昨年、初めてこのイベントを開催した後、イベントの様子を当サイトに記事としてUPしたのだが、ツイッター等で多くの反響を受けた。このことを記事にすれば、もう間違いなくいろんな人に読んでもらえる、そんな状況だった。それにも関わらず、これもまた書きそびれてしまった。


自慢ではないが、大学の広報誌にまで紹介されたのだ(という自慢)

実際、イベントは去年以上の大盛況で、20店舗の出店と200人前後の参加者があった。イベントの後半には、県立図書館のスーパー職員こと高橋真太郎さんと対談までやってしまった。書くべきことは山ほどあったのだ。

でも、何となく記事にすることができなかった。

 

書けない理由は何だろう?

書けない理由は何だろうか?逆に言えば、以前書けていたのはどういう訳だったのか。確かに今年は忙しいが、このサイトを始めた年も、今年に負けず劣らず忙しかったのだ。むしろ忙しさから抜け出すために始めたようなところすらあった。そんなことを考えていた時、最近読んだエッセイの中で、気になる一節を見つけた。


気持ちが弱っているときにはエッセイに頼ります。

「私もはじめは、こんなコンビニもない町でと死にたくなりました。でも二年目はこれではいけないと思い、押すことにしたんです。」
「押す?」
「自分を出す、というか……」
(太田和彦『居酒屋かもめ旅』小学館文庫、2004年)


北海道の田舎町に赴任した若い公務員が、最初は周囲の状況に絶望するものの、その後、「押す」ことを憶えて周囲の楽しさを自ら見出していくというエピソードの中の一節である。確かにこのサイトも私にとって忙しい日常にめげず、「押す」ことから始まったような気がする。

日常に流されていると「押す」ということは難しい。しかし、逆に「押す」ことによって、日常がそれ以上の何かに変わっていく。このサイトを通じて、そんな感覚になったことも確かである。

「押す」ことの大切さと楽しさ。そのことを少し忘れていたのかもしれない。


気持ちが弱っている時にはお酒にも頼ります(だから居酒屋の本を読んでます)。

 

これからも「押し」続けます

正直言って、現在の仕事の状況などを考えると、「毎週1記事UPします」とか、そういう無責任なことを言える状況ではない。今日も何とかここまで書けたというのが本音である。

しかし、何はともあれ記事ができると、言いようのない達成感がある。これは紛れもない事実である。何かを「押す」感覚はとても気持ちが良い。

だから、どれぐらいの頻度になるかは分かりませんが、これからもサイトは続けます。今回はあんまり笑えるネタにはなりませんでしたが、ボチボチ復活しますので、これからも宜しくお願いします。

 IMG_20190512_132326
鳥取の山奥にある有名レストラン「みたき園」の料理。ここも記事に書けなかったな…


 © 小笠原 拓 2015